はい。このタイトルに惹かれて記事を見に来た人は、残念ですが認識を変えたほうがいいです。
多く質問されるのが、この「パラグアイでどこか仕事はありますか?」という内容。
簡潔に書くと、「ない」と思っておいたほうがいいです。
日本から直接移住してくる人で、多いのが「どこかに勤めよう」とする気持ち。
まず、スペイン語できますか?
日系企業でも、スペイン語ができないと、仕事が成り立たないところばかりです。
また、パラグアイで産まれた日系人はスペイン語も日本語も話せるけれど、勤め先がほとんどない状態です。
首都アスンシオンや各日系人移住地では日本語学校があります。
そちらで、日本語教師として働くのが手っ取り早いのですが、どこの日本語学校でも生徒数が年々減少傾向にあります。
生徒数に対して先生が多いので、先生を減らさないといけないという状況です。
運よく勤めることが出来たとしても、毎月のお給料は基本的に最低賃金です。
パラグアイでは公務員・医者・看護師・警察・教員などの職業は日本と違って、とても安いです。
勤め先がないのなら、自分で仕事を作ろう!
お菓子を作るのが好きだったら、お菓子をつくって売る
ダンスが得意だったら、ダンス教室をひらく
とか、、、
自分の得意なこと・好きなことでお金になるのならお金にかえる、でも、それだけで食べていこうとはしない気持ちでいることが、長く住むことができる秘訣だと思います。
日本にあってパラグアイにはまだないサービスや物などはたくさんあるから、日本を参考に何かをやったら、どかーんと当たることもあるけれど、、、
はっきり言って、パラグアイで稼ごうと思っては駄目です。
パラグアイでは稼げません。
賃金が低いし、稼ぐのならパラグアイで数年間は何もしなくても食べていけるくらいの金額を、日本でがっつり稼いできてください。
日本の方がはるかに稼げます。
そのお金を奪おうと、パラグアイでハイエナたちにたかられるでしょうが、冷静に人間観察して判断してください。
パラグアイ国内のどこで生活するかによっても、月々の生活費は断然違ってきます。
都市部で暮らすのであれば、東京並みの稼ぎが必要ですし、田舎であれば月5万円くらいあれば食べていけます。
そして、移住するのに大切なのは、「移住してからどんな暮らしで何をしたいのか」というのが、とても重要になってきます。
移住理由で多いのが、放射能や日本のしがらみが嫌で逃げてくる人、日本が住みにくいと感じてくる人など、、、
「逃げてくる系」の人が多いです。
逃げてくる系の人は、パラグアイへ到着した時点で、目標は達成されるわけですから、次なる目的が何もない!
「どんな暮らしがしたいのか」という理想もなくやってくるので、パラグアイの生活が嫌になり、すぐに日本へ帰って行く人も多いです。
ほんとうの自分は何がしたかったのか
自分の胸に問いかけてから移住されることをおススメします!
出稼ぎに行くパラグアイ人や日系人
そもそも、パラグアイでは国外へ出稼ぎに行く人が多いです。
パラグアイ人に多いのが、スペインへ稼ぎに行くという人。
お隣のブラジルやアルゼンチンへも行く人も多いです。
でも、スペインも年々稼げなくなってきているようです。
日系人に多いのは、やはり日本へ出稼ぎに行く人。
日系人の影響だと思いますが、パラグアイ人も日本へ出稼ぎに行ったことがある人は多いです。
パラグアイ国内で稼ぐと言っても、賃金は低いし、田舎では収入よりも家賃代の方が高いことが多いです。
パラグアイで仕事をしても、食べていくのがやっとか、食べていけません。
だから、国外へ出稼ぎに数年行って帰ってくるパターンが多いです。
多くは、おじいちゃんおばあちゃんに孫をあずけて、両親共に出稼ぎに行ってしまうパターン。
仕送りをしたり、少しでも収入になればということで、売れても売れなくても、商品を購入してあげて、小さな商店をおじいちゃんおばあちゃんにやらせる人も。
家を建てたり、車を買ったり、土地を購入するためには、現地での収入ではほぼ不可能です。
パラグアイで仕事をして、たくさん儲けている人も少なからずいますが、大多数は車なんて買えません。
ガソリン代も高いですし、日本よりも寒暖差が激しく、日差しは強く、道路も悪い、環境が厳しいパラグアイですから車の劣化も早いです。
家を建てたい人は出稼ぎに行った人からお金を仕送りしてもらって建て、またお金がなくなったら工事を中断し、再度お金を仕送りしてもらうようです。
あちこちで、中途半端に建ててある家が何年もほったらかしなのは、資金が尽きたからだそうです。
移住当初は、窓がいつまでもつかない家を見ては、不思議に思っていました。
用は、お金がないんです。
パラグアイに持ってきた資金を建築だけに使うとは限らず、何も考えずに他のことにもガンガン使ってしまいます。
「あー、お金がなくなっちゃった。また稼ぎに行こう!」
そんなノリです。笑
パラグアイへの移住を検討している人は、出来るだけ発展途上国で稼いでから、パラグアイに来て「あとはのんびりしよ~。」って感じで、またお金がなくなったらどこかの国で稼いでくればいいか~、という心の余裕がないと、厳しいです。
「現地で稼いでやろう!」という気持ちでいると、お金を稼ぐことに敏感な現地民からの攻撃に合いやすくなりますのでご注意を。