【南米パラグアイ】家の借り方と注意点!

*【南米パラグアイ】生活情報*

南米パラグアイへ移住したマリです!

「そもそもパラグアイの家賃の価格っていくらくらいなんだろう?」

私の借家暮らしの体験などを交えて、書いていきます。

都会

都会ではピンきりですが、聞いた話ではアパートで10畳の一部屋だけの3万円くらいが一番安かった。

最低でもアパートは1ヶ月5万、6万円から始まる。

一軒家なんて言ったら、最低でも1ヶ月10万円以上。

首都アスンシオンに住んでいる人は日本並みです。

最低でも生活費は1ヶ月20万円以上ないと厳しい。

実は生活費に関しては、首都アスンシオンに限らず、イグアス、ラ・パス、ピラポ、などの日系人移住地もうちが住む地域とは桁が違う。

例えば、お祝い金はうちの田舎では日本円で200円くらいだけど(笑)、よその移住地や都会では500円~1万円くらいで、日本の方が高いだろうけれど、何につけても高い…

ラーメンを食べに行こうとしても500円~600円。

ちょっとしたお寿司を食べに行くと楽に1000円越える。

例えば3人でビール飲んで焼き鳥食べて軽く1時間居て、会計すると合計6000円くらいって言われる。

うちが住んでいるところとは桁が違って、はっきり言うと高く感じています。

日本並みの給料がないと生きていけません。

対するうちの田舎。

住んでから「他の地域より安かったんだなー」って気づいたんですが、生活費は1ヶ月4万円程度です。

うちは移住してから約6年間は田舎で借家暮らし、その間3件の家を借りました。

家を借りる為には、貸してくれる人を探さないといけません。

ところが、都会には不動産家ってあるんだろうけれど、田舎に不動産家なんてない。

全部、友人や知り合いのつてで聞きまくったり、住んでなさそうな家を探し歩いたり、家の門に「貸します」と書かれた看板がついているのを見つけたりします。

電話番号が書いてあれば、電話して中をみせてもらったり、値段や条件を話し合います。

賃料はうちの田舎ではJICAやエホバのお陰で、どちらもいい値で払ってくれるので高騰してます。

現地の一般的な収入から考えると、一か月分の収入以上の家賃です。

普通のここのパラグアイ人だったら、払えない金額。

パラグアイ人価格だと安くて一ヶ月約6000円ほど(もっと安いところもあった)から1万円2万円以上。

パラグアイ人だったら一ヶ月4000円ほどじゃないと暮らしていけないな。

賃貸契約書作成

特にパラグアイ人が大家の場合、正式に賃貸契約書みたいなものを作成しておいたほうが、あとあとトラブルになる可能性(突然出て行けと言われたり、突然賃貸料を上げられたり)を考えると、無難です。

大家と借りる側もお互いに日本人や日系人だと、そういう書類は正式に作成しないで、個人的に簡単に書いたもので取交わすこともあります。(お互いに信頼するという意味において)

しかし、経験上、大家さんが日系人でも入居するときは「借主が家の改装費をすべて出して住めるように綺麗にするから、月々の賃料はタダ」という条件で入居した翌年に突然「今月から月々の賃料をとるから。契約書を作成するけど、6ヶ月ごとに新しく更新するから」と言い出したので、相手が日本人であっても日系人であっても正式に契約書は作成しておいた方がいいです。

その頃のうちらは家を結構お金出して自分達で改装したのと、身動きが取れない状況を攻めてこられたので腹立ちましたけど。

ここの人たちは契約期限は6ヶ月が主流だと思っているようなので、契約書を作成したところで、期限はあっという間に過ぎてしまい、その都度賃料を突然上げられる可能性があります。

大家がお金に困っていない人(むしろ金持ちの部類の人)から借りたほうが無難だと思います。

金が絡むことは本当に信頼できる人が大家でないと、日本人であろうが日系人であろうが絶対にトラブルになります。

必ずと言っていい程、どの家も雨漏りする。

パラグアイの家って、とにかく雨漏りするんですよね~。

お宅訪問した時に突然雨が降ってきて、結構どこも雨漏りしています。

何でかっていうと、屋根は瓦屋根なのですが、日本みたいに雨がきっちり入らないような形ではない。瓦一つ一つが微妙にゆがんでいたりする。笑

それに、屋根の施工がめちゃくちゃで、でこぼこだし、斜めだったりするし、適当なので隙間はいくらでも生まれます。

また、瓦が古くなったりして割れていたり剥がれていたりして、雨漏りします。

雨漏り修理のために、旦那が屋根の瓦の上に上って歩くだけで瓦が熱でもろくなっていて、パリパリ割れてしまいます。

今まで住んだ3件の借家はどこも雨漏りしてました。

しかも、1件目の家に住んだとき、隣の倉庫と併設してあって、屋根の雨の排水が部屋の床の下を通って道路へ流れて行くという場所だったのですが、大雨が降ったとき道路の出口で大量の雨により水没して排水されず、部屋の途中のパイプからいきなり水が溢れ出て来たことがあり、水をかき出すのが大変だった記憶があります。

その頃パラグアイに来たばかりで、出産した直後でしたので、もうパニックに陥りました。笑。

それに、2方向屋根の軒を出すということをしない家が多く、瓦屋根と壁のレンガをセメントで塗ったくるだけ。

当然その壁と屋根瓦の隙間から雨が入ってきます。

意味不明です。

基本家の修理はしてくれない

まぁこの話は大家さんと交渉次第だと思うんですが、ほとんどは訴えまくって「分かった」と言うが、いつまでもほったらかされる。

パラグアイの家のつくりはとっても大雑把で、ブレーカーの具合が悪い、雨漏りした、トイレの排水溜め場から汚水が溢れてきた(その時はさすがに大家が金を出して処理してくれた)、家全体の電気の線が古くて漏電したり、トイレのタンクから水漏れした、電気温水シャワーがお湯にならないなど、、、

あげればきりがないのですが、ほとんど自費で電気屋や水道屋を呼んで、材料を出資して直してます。

日本では壊れたら大家が修理してくれるけれど、ここではほったらかされます。

借り側のパラグアイ人も「いくら言っても大家が雨漏りを直してくれない!」と怒って引越して行った人もいました。

我が家の場合は旦那が何でも修理する器用な人だったので、助かっています。

パラグアイに来たら、自分で何でも直せないと生活は大変だと思います。

お金を出せば直るかといえば、そうとも言えないので、自分で直しちゃった方が綺麗に安くできますよ。

家の修理・改装をしすぎると・・・

家の修理や改装をしすぎると「お店やるから出て行ってくれ」とか、突然申し渡される可能性が強くなってきます。

パラグアイでも他の国でもこの話は聞きます。

また、沖縄でも借家を自分で改装し終わった途端「娘が帰ってくるから。」と、ふくろうさんは言われたそうです。

最初は「娘さんが帰ってくるならしょうがいな」と思ったそうですが、それが2件目の借家でも同じ台詞を言われ、やっと「これは娘が本当に帰ってくるという話ではない」という事が理解できたそうです。

「借家は最低限な箇所だけ修理して、追い出されるから本格的に綺麗にしたらいけない」という鉄則をふくろうさんから教えてもらいました。

借家にいるお化けさんたち

宗教上の理由だと思うんですが、「死んだらあの世はない」っていう考え方によって、どこの借家にも幽霊は住んでいました。

皆さんどこへ行ったらいいのか分からないようです。

ま、別に悪いことは何もせず、本人は死んだと思ってないからうろうろしているだけですけど、パラグアイは幽霊多いです。

子供もふくろうさんも私も普通に見てますし、あまりにうるさいとふくろうさんが「喝!」を入れてくれます。

慣れたのですが、2019年頃からぴったりお化けさんたちをお見かけすることがなくなりました~。

皆さん違う次元へ引越されたようです。

しかし、魔物さんたちが最後の暴れをされているようで、それは引き続き気をつけましょう。

最後に☆

移住を検討されている方は、最初の数年は借家に住みながらパラグアイのことを勉強するのが懸命だと思いますが、あまり長く借家住まいをするのはお勧めできません。

大家から「出て行け」って言われたらお終いだからです。

ましてや海外で親戚や頼る人もおらず、借家住まいは圧倒的に不利な状況です。

土地を買って家さえ建ててしまえば、生活費はそれほどでもないです。

ただ、それはうちの田舎に限ってのことです。

都会や他の日系人移住地では付き合い費や生活して行くのに、皆必死で金を稼ごうとやっきになっています。だって日本並みの生活費がかかるんですから。。。

1家族がうちを頼って移住してきた日本人がいたのですが、私が保証人代わりになってあげて、家を一緒に探してあげて、色々手伝ってあげたのですが、突然夜逃げみたいにして何の連絡もなく居なくなったことがありました。

なぜ私に一言いわなかったのかは不明ですが、他にも世話してあげても誰も定着しませんね。

「何かから逃げてくる系」の人たちは、現地での目的ややりたいことがない人が多く、定着しない傾向にあります。

「放射能やあらゆることから逃げる」のは私も賛成ですが、それだけを理由にここで暮らしていくのは厳しいものになると思います。

日本では考えられないような苦難や予期せぬ事態が普通に起こりますから、何か現地で生活していくモチベーションや具体的な目的などがないと、「どんなことが起きても耐えられるだけの気持ち」を保つことは厳しいです。

逃げてくるのはここに来た時点で、簡単に達成されるわけですから。問題はその後の生き方です。

↓ふくろうさんの感想↓

「住めば都」というけれど、パラグアイも住めば都だなと。

初めは生活習慣の違いや日本とは大きく違う生活があるわけですよね。

それを理解していくと非常に楽だなと思うようになりました。

そして、私的には助言を言うのならば、一度沖縄に住んでみたらどうでしょうか。

沖縄に住んでから、こちらに来ると、免疫が出来てスムーズです。

私は沖縄に住んで来たので、よく分かります。

沖縄とパラグアイは非常に似ているな。

物件の借り方、追い出し方もろもろ。。。

てーげー(適当)です。

日本人はそれを「あまりにも適当だ」ということで腹が立って帰っていくようです。

「何でなのですか?」って。

でも、そのてーげーを理解すると日本よりも非常に楽だと思う。