南米パラグアイに移住したマリです!
日本の真裏に位置する南米パラグアイは、季節も日本と真逆なんです!
なので、旅行などで南米に来るときは、服装などに注意してくださいね。
個人的にはパラグアイの季節のなかでは、夏が一番大変でしんどい時期だと思います。
今回はパラグアイの夏の熱中症対策や過ごし方などについてお伝えします。
パラグアイにも夏がやってきた!
暑い暑い夏がやってきた!
暑さに慣れていない日本人は結構へばって辛い時期かもしれません!
亡くなる人が多くなっている気がします!
学校は11月下旬から2月下旬までの3ヵ月間もお休みです!
移住当初は、夏休みが長すぎて勉強大丈夫なのかな?と思いましたが、今は考え方が変わって、この3か月間は暑すぎて勉強どころではありません。
10月ごろからサマータイムに突入し、翌年の3月ごろまで日本との時差は-12時間になります。
サマータイムを導入している国は、近隣諸国の中ではパラグアイだけのようです。
サマータイムがあるおかげで、朝、夜が明けた涼しいうちに子供たちは学校へ行くことができ、大人たちも涼しいうちに仕事を早めにはじめることができます。
時間が年に2回1時間ずれるのは、毎回慣れるまでは大変ですが、あった方がいいような気がします。
パラグアイの夏のイベント
クリスマス
どんな豪華なツリーよりも、田舎のしょぼくて工夫して作ってあるクリスマスツリーの方が私は面白い。
日本ではクリスマスとお正月どちらかといったら、大晦日やお正月に重点をおくと思います(最近は違うかもしれませんが)
パラグアイでは、大晦日やお正月よりも、重点をおくのはキリスト教徒が多いせいか、クリスマスに重点をおきます。
クリスマスになにをするのかというと、親戚みんなで集まってアサード(焼き肉)をします。
アサードではいつもは主に牛肉を焼きますが、クリスマスは豚を丸ごと焼いたりするところも多いそうです。
そして、イルミネーションやブドウなどの果物で飾りつけをしたりして、ビールやワインを飲み、マンディオカ(ユカ芋)を食べ、果物やケーキを食べます。
夏の暑いなかでのクリスマスなので、ケーキは気を付けないと結構よれよれにダレます。
パラグアイの田舎でも、自宅をイルミネーションで飾る人は年々増えてきています。
12月になると、ご近所さんで飼われている豚さんの「ブビー!ブビー!」と鳴く、悲痛な声が聞こえてきます。
目隠しなのか?返り血が多いからなのか?我が家のお隣さんが豚さんを絞めるときには、目隠しをして殺していました。
牛は専用の屠殺場があり、そこで殺してもらいます。
牛はよく盗難されるから、一頭一頭が盗まれた牛でないか確認されます。
牛は専用のと殺場があるけれど、豚は自宅で心臓をナイフでついて絞め、自宅で食べたり、「豚を絞めたから、買わないか?」と近所に声をかけたりするそうです。
そういうときに、肉の塊をまるごと冷凍できる大型の冷凍庫を持っていると、かなり助かります。
ちなみに、私は自宅で飼う豚を殺せるか胸に手を当てて、自分自身に聞いてみたところ、「毎日顔をあわせている豚は殺せない」という結論にいたりました。(今まで日本で何も考えずに、とんかつだの、豚の生姜焼きだの、さんざん豚肉を食べていた自分は何だったんだろうと思っています)
クリスマス前や当日になると、果物がたくさん売れ、どこのお店もお客さんでいっぱいになります。(こうやって、改めて写真でみると、ぜんぜんお客さんがいっぱいいる感じがしませんが、田舎町ではこれが精いっぱいなんです!)
クリスマスの日になった瞬間、爆竹の音が半端ない
クリスマス12月25日夜中の0時になった瞬間の前後、爆竹や音だけの花火を各家庭であげます。
クリスマスイブの夜から25日になる瞬間まで、街中に住んでいるとほんとうにうるさくて寝られません。
特にクリスマスの25日深夜0時になった瞬間、どこの家庭も一斉に爆竹や花火をあげるので超うるさいです!
子供たちへのプレゼントが盛りだくさん!
パラグアイでは、あまりお金を使うところがありません。
そのせいか、子供へのプレゼントは惜しみません。
公園へ行ったら、数万円する大型の電動の車に乗って遊ぶ子供たちを発見しました。
すごいですね~。
パラグアイの大晦日、お正月
暑い中での大晦日とお正月を過ごすのは、日本人にとって慣れないうちは、変な感じがするかもしれません。
クリスマスほどの盛り上がりではない感じがします。
パラグアイの大晦日から新年になる瞬間の深夜0時、クリスマス同様に爆竹と音がうるさい花火を各家庭で打ち上げるので、寝られません。
日本のようにお年玉を子供にあげる習慣はありませんが、新年1月6日に子供へプレゼントをあげる習慣があります。
クリスマスが終わったばかりなのに、またプレゼントを子供たちにあげるんかい!と思ってしまいますが、あげるんですね~。
子供たちにとって年末年始は大喜びですね。
おせち料理を作るための材料は日本のように揃いません。
日系人や日本人は、もち米と小豆と大豆は手に入るので、もちの中にあんこを入れたり、きな粉餅にしたり、韓国製のそばを食べたり、酢飯をつくったりするくらいでしょうか。
パラグアイの2月と3月
2月になってもまだまだ暑いです。
学校は2月下旬までお休みで、3月に入ると涼しい日と暑い日が交互になることが多いです。
この夏休みが終わったら、みんな新学期が始まります。
そして、3月になると、サマータイムが終わり、日本との時差は-13時間に変わります。
パラグアイの猛烈な暑さの夏を乗り越える!
例えば関東地方で30度くらいで、日本だと湿気を含んだ暑さなので、日陰に行っても汗がダラダラ出てきます。
家の中か木陰かどちらかが涼しい!と感じることは、あまりなかったように思います。
パラグアイの夏の暑さはなんと表現したらよいのだろうと、考えてみました。
パラグアイでは、家の中でも40度近く、アスファルトの上だと50度近くまでいくこともあります。
日陰に行き、風がある日だと特に涼しく感じられます。
私の住む田舎は緑がまだ残っているので、この程度ですが、都会のアスンシオンなどに行くと、田舎よりも2~3度上がり、アスファルト上の温度も上昇します。
なので、真夏ではよっぽどの用事がない限り、私たちは都会へは出かけません。
灼熱のコンクリートジャングルの中の日中、どうしても用事があって子供をおんぶして歩いたことがあり、その時は目の前が真っ白になってきて、何度か倒れそうになりました。
よくアスンシオンなどのコンクリートジャングルの中に人が住めるなぁ、と感心しています。
日陰に逃げる時のポイント!木陰vs人工物の陰
率直に感想を言います。
木陰と人工物の陰、どちらが涼しいかというと、断然木陰でした。
現在住んでいる我が家はトタン屋根です。
一般的には瓦屋根ですが、トタン屋根のおうちもたくさんあります。
トタン屋根が日中熱せられると、熱気が上からおりてきて、壁や床、あらゆる物が熱せられて家の中はまるで岩盤浴状態。
そんな時はクーラーをつけている家庭も多く、クーラーにあたっている間は涼しいですが、外気温との差が20度以上あるので、出入りすると逆に体がもたず、私の場合は体調を崩してしまいます。
停電があったり、クーラーをつけてない家では、家の中が暑くなると、外へ出て風の通りがいい涼しい場所を探しに行きます。
たいてい、どこかの木の陰が一番涼しかったりします。
風向き、日の当たり具合などにより、毎日涼しい場所は変わってきます。
木陰の下で家族や友人たちとテレレ(マテ茶の冷たいバージョン)を飲んで、他愛のないお話を楽しみます。
昔のパラグアイはどこも森だったようですが、木を売ると儲かるらしくて、今では自分で植えないとほとんど木がありません。
そのせいもあり、街中はとにかく暑い!!
パラグアイの夏は暑すぎて、物がもたない!!
夏の一日の暑さのピークはだいたい午後2時頃。
このときの、すべての物(壁や床、椅子、机など)に触れた瞬間、人間の体温よりも高いので「熱い!」と感じることがあります。
まるで自宅が岩盤浴状態です。
パソコン、テレビなどバッテリーが熱くなるものは、なるべくコンセントから抜き、使わないようにします。
無理して使うと、熱を持ち、いかれます。
プラスチック製品は要注意!
パラグアイの夏は、朝8時くらいからすでに直射日光が半端ない!
そんなときに、眼鏡をして街をたくさん歩く人から聞いた話だと、「マリ、聞いてよ!眼鏡のフレームが溶けたんだよ!」とのこと!!
。。。衝撃!!
確かに、うっかり直射日光が当たるところに、プラスチック製の椅子やおもちゃを置いてしまうと、みるみるうちに色褪せ、あっという間に割れていきます。
そっかぁ、眼鏡もそうだったのかぁ、、、ちょっと面白いなぁと思ってしまいました。
ゴム製品も要注意!
パラグアイで売られている輪ゴム、ゴム手袋、タイヤなどを購入すると、すぐにゴムが固くなって割れてきます。

ったく!パラグアイ製のゴムはみんなダメだな!!
さすがの日本製なら間違いないだろうと思って、日本製の輪ゴムやゴム手袋を入手して使い始めました。
家の中に置いておいたにもかかわらず、なんとまだ新品の輪ゴムやゴム手袋が、折り目ですでに裂けているという事態。。。
なんたること、、、!ゴム類もパラグアイの高温についていけなかったのか!驚きました。
こっちの人はバイクや車をあまりガソリン代を気にせず、ガンガン乗りまわしているけれど、夏の日中の高温の道を走った日には、タイヤに相当負荷がかかっていることでしょう。
パンの発酵スピードが尋常じゃない
我が家で食べるパンは、いつも手でこねて焼いた手作りのパンを食べています。
夏の温度は日陰で40度近く、日向では40度越えるので、パン生地の発酵は15分くらいで一気に膨らんでくれます。
違う作業をしながらパンの発酵をしていて、発酵させていたことをうっかり忘れることがあり、2~3時間も放置したら、生地が膨らみすぎて、とんでもないことになります。
1次発酵、2次発酵ともにものすごいスピードで発酵してくれるので、パンをつくったときの焼き上がって食べれるまで、夏以外は約半日くらいかかっていたのが、夏限定でもっと短時間で食べられます。
また、室内にオーブンがあるので、日中オーブンをかけると、さらに室内の温度は上昇し、サウナ状態になります。
パラグアイ人は日傘や帽子をかぶりたがらない
パラグアイにきて驚いたのは、夏になっても帽子をかぶる人が少ないということ。
男性はキャップやウエスタンハットをかぶっていることが多いですが、女性は「頭になにか乗っていると、わずらわしい」と、かぶろうとしません。
最近はお年寄りが日傘をさして歩くことが増えましたが、若い子は何もかぶらず、日傘もさしません。直射日光が頭に刺さっても普通に歩いています。

ほんとうに大丈夫なのかなぁ?
と心配になり、通りを歩く女の子に聞いたところ

暑いけれど、大丈夫だよ!
と言いつつ、顔は真っ赤で完全に熱中症っぽくみえる!!

いやいやいや、さすがにパラグアイ人でも顔赤いよ?帽子は?
と言うと、やっぱり

暑いけれど、帽子は好きじゃない
とのこと。
パラグアイの学校の授業風景をみてみると、外で活動しているのに、誰一人として帽子をかぶりません。
学校への通学も、帽子や日傘は一切つかいません。使っている子をいまだに見たことがありません。
私にとってはやっぱりパラグアイの直射日光は肌に刺さって痛い!(>_<)だから、帽子も日傘も必須アイテム!
けれど、パラグアイ産まれの子は違うのでしょうか。。。