パラグアイの電力会社作業員が我が家に来て、詐欺を試みた結果。

*【南米パラグアイ】生活情報*

パラグアイへ移住したマリです!

パラグアイ生活での毎日は、面白いほど話題がつきません!

題名のごとく、詐欺をはたらきにやってきましたが、私は最初、その人たちが詐欺をする人だと気づかず、、、

ことの顛末はこんな感じです。

新しく土地を購入し、パラグアイ人の大工さんにお願いして家を建てていますが、購入したときは土地の前に電線が来ていませんでした。

隣のパラグアイ人宅は電気が通っていて、150mほど隣から電線を延長する方法と、60万円ほどする変電器を自費で購入して、直接家の目の前に通っている高圧電線に繋いで電気をとる方法があります。

電圧が安定しづらいパラグアイで、電化製品を守るためにも、変電器を購入する方がベストなのでしょうが、パラグアイにしては車一台購入できる金額ですし、のちのち自家発電してみたいと考えているので、隣から電線を延長する方法を選択しました。

電気を通す過程でも、いろいろなすったもんだがあり、その部分は長いので別記事で書きますが、結果的に、ウブクイという町の電力会社に勤めている、日系人移住地の家庭で数多く電気を通してきたと自称するとあるパラグアイ人に、電気を延長して使えるようにしてもらいました。

電気は使えるようになったが、電気メーターは後付け。

モルタルを練ったり、溶接作業などで電気は必須です。

その人を通じて土地の書類関係を電力会社へ提出してもらって、電気メーターが来るまで、時間がかかるようでした。

「電気が使えるようになった~!よかった~!」とほっとして、1ヶ月近くが経った頃。

現場にいる大工さんの親方から電話が入った。

「マリ、今ANDE(電力会社)の人が現場に来ているんだけれど、直接あなたと話したいそうだから、現場に来れない?」と言われ、

「今日も現場に行かないから、電力会社の人がこっちに来るように言っといて!」と伝えた。

いつもなら、すぐに現場へ駆けつけるが、このときは親方に対して私たちは「どんなに呼ばれても一切現場に行かない」というストを起こしていた。(スト運動の話も別記事にて書きます)

まだ来ないのかという感じで、テンションが下がった口調で「分かった。伝えとく。」と。

私は、「きっとこの間電気を延長しに来た人だな。電気メーターは別料金だとか言って、また金をとりに来たのだろう」と思って、ぼったくられないように身構えていた。

電話を切って数分後、借家の我が家にANDE(電力会社)の看板が書かれている車が到着し、2人の見知らぬパラグアイ人の男性がやってきた。

あれ?この間延長を頼んだ人じゃないな。違うANDEの作業員が電気メーターをつけるわけ!?どういうこと!?と思いながら、話しかけた。

マリ
マリ

向こうの家に電気メーターをつけたの?

運転手
作業員

こんにちは。これじゃあ電気メーターをつけられないよ。

現地で電気の延長がどうなっているか見たんだけれど、使われている電気の線や、延長するために立てた木も悪いし、椰子の木を使わないとだめだよ。全部悪いから、全部やり直さないと電気メーターをつけられないよ。

マリ
マリ

なんだって?どういうこと!?じゃあ、また作業代と材料代がいるわけ!?

運転手
作業員

そうだね。ANDEが50%でそちらが50%払ってね。

マリ
マリ

50%?(変だな。一件につき50mまでしかANDEは金を出さないはずなんだけれどな。)

ちょっとまって、その前に、私材料費と作業代込みで12万円ほどかけて延長してもらって払い終わったんだよ!それはどうなるの!?

運転手
作業員

12万円だって?高すぎるよ。うちだったら、電気メーター込みで8万円でやるのに。

マリ
マリ

・・・ちょっと待ってて

私のこのときの内心は「安い材料を使って、ぼろもうけしてあいつ、騙しやがったな!今度は私が裁判で訴えないといけないのか!めんどくさいな!」と思っていた。

とにかく延長作業してくれた人の携帯番号と支払った金額とサインしてもらった紙を取りに行った。

あとから旦那に言われても覚えていないが、現金の入ったカバンも持って行ったらしい。

書類を取りに行くとき、家の中では旦那と子供たちがいて、旦那に「騙されたー!」と叫んだ。

いろいろなことが頭の中をよぎって、一瞬パニック状態に。

マリ
マリ

えっと・・・、作業してくれた人の名前はこの人なんだけれど。知ってる?ウブクイのANDEに勤めている人なんだよ。

運転手
作業員

ああ、知ってるよ。

マリ
マリ

知ってるなら直接話してよ。延長のどこが悪いのか。私、12万円も払ったんだから、これ以上払いたくないよ!

運転手
作業員

(払いたくないの一言に一瞬固まる。)

マリ
マリ

あなたたちはどこから来たの?

運転手
作業員

パラグアリ(ウブクイの町よりも大きい)からだよ。

私は、ウブクイよりもパラグアリの方が大きいからそっちがメーターの設置を統括しているのかな?と思った。

旦那が私を追いかけて、あとから子供と一緒に門から出てきた。

すると一人がトラックの方へスタスタと歩いていき、エンジンをかけだした。

一人はまだ門の前にいる。

マリ
マリ

(とにかく確認しないと!と思い、携帯電話を取り出した。)ちょっと待って。電話してみるから、電話かわってよね!

運転手
作業員

(NOのしぐさをする。)

電話が繋がった。

マリ
マリ

ねぇ、今パラグアリのANDEの人が来ているんだけれど、この人たちがこれじゃあ電線の質も木材も質が悪いから電気メーターがつけられないって言ってるんだけれどどういうこと!?(ものすごい怒り口調)

私、あなたにお金を支払ったんだから、全部かえないといけないみたいだからあなたが責任とってよね!

延長作業をした作業員は私の怒りに驚き「え・・・?パラグアリの会社に確認してみる」とのこと。

という電話の最中にもう一人もトラックに乗り込んだ。

マリ
マリ

あなたたち、ちょっと待ちなさいよ!電話かわりなさいよ!

運転手
運転手

(2人とも何度もNOのしぐさをし、今にも出発しようとする)

マリ
マリ

待ちなさいって!

行ってしまった。。。

「このやろう!直接話さないとラチがあかないじゃん」と思った。

家の中に入ると旦那が一言・・・

ふくろうの知恵袋
ふくろうの知恵袋

マリ、延長作業したパラグアイ人のことも気に食わないけれど、今回来たこの2人の方がなんかおかしいよ。詐欺師じゃないの?

マリ
マリ

電線の設置の何が悪いのか、直接電話で話しなよ!って言ってるのに、行っちゃったよ!?

ふくろうの知恵袋
ふくろうの知恵袋

マリの様子が変だったから、もし俺が外に出て相手が逃げるようだったら、なにかおかしいということで出てみたんだけれど、案の定、逃げてったね。

相手が女子供だと、なめてかかるんだよ。

マリ
マリ

あれ?ということは、詐欺師は前に電線を延長した人ではなくて、この人たちだったのか。。。(遅)

ふくろうの知恵袋
ふくろうの知恵袋

その可能性が強いね。

マリ
マリ

もう一度電話して、確認してみる。

もう一度、ウブクイの作業した人に電話する。

マリ
マリ

もしかして、今来た2人の作業員って詐欺師だったの?

運転手
ウブクイの作業員

気をつけなよ。ただお金が欲しくて、言ってるだけだよ。

マリ
マリ

なんだ。そうだったのか。

あなたがあとからメーターをつけに来るって言ってたのに、パラグアリの作業員がなぜわざわざつけに来るのか、話が違うなと思ったんだよ。

でも、ANDEのトラックで来たんだよ。こりゃあ、騙されるね。

運転手
ウブクイの作業員

本当に気をつけなよ。

マリ
マリ

いつメーターつけに来る予定なの?引越してからでいい?

運転手
ウブクイの作業員

いいよ。

とりあえず一件落着した。

次から次に、休む暇もなくいろいろなことが起こるなー・・・

パラグアイの電力会社ANDEは独占しているが、その内部の仕組みが良く分からず。

この電力会社とのトラブル話はよく聞く。

私も突然高額な請求書が届いたことがあるし、各家庭にいつの間にかスマートメーターが交換され始めてから電気料金が上がったとも聞くし、電気メーターが雷に打たれて壊れたことに気づかず使っていたら、電力会社から高額な賠償金を請求された人もいるし…

電力会社の仕組みが整ってないのか、内部の作業員は好き勝手なことしてるし、なかなか手ごわい。

金さえあればあとはどうでもいい人たちが蔓延しているこの世の中、そんな人たちとはできるだけ関わりあいたくありません。

今回はこんな程度で済みましたが、これからも24時間気が抜けません。

「あのババアいつも怒った顔してるし、なかなか手ごわいぞ」と、思われる女になれるよう、家族を守るために頑張るぞ!と改めて思ったのでした。