南米パラグアイへ移住したマリです!
今回はパラグアイ移住して超がっかりしたことを書きます。
どこの国もそうだと思うのですが、短期の観光旅行で来ただけでは、「いいとこだった~」と、現地の現状がわかりにくい。
海外旅行することによってストレス発散にはなるだろうけれど。
やっぱり住んでじっくり内情をみていかないとわからないよね。
あくまで個人的に感じたこと&体験したことを勝手に書いているだけなので、賛否両論NGです。
人間はひとりひとり違う感性をもっているので、別の人にとっては全く違ったパラグアイを感じているはずです。
特定の誰かやパラグアイを攻撃したくて書いているわけではありません。
すべてのものごとには陰陽があって、パラグアイ移住に関しても「移住してよかった~!」だけで終わる白物ではありません。
もっと奥が深いものです。
私はパラグアイの負の面を体験しても、総合的にみていくと今の日本よりは子育て環境が断然いいと感じてここに住むという選択をしました。
ドイツ人、スイス人、フランス人、イタリア人などのヨーロピアンもパラグアイへ移住してきています。
先進国から移住してくる家族は、話してみると結構わたしたちと似た理由で移り住んでいるようです。
「ドイツはどこもアスファルトばかりで、こんな土道なんてほとんどないよ」
「自然の中で病気の療養するために移住してきた」
「みんな心を失って、もう住める状態じゃない」
とか、物質的な豊かさはあるが、精神的な豊かさがなくなったことに嫌気をさした人たちが多いかな。
超がっかりしたことも、パラグアイの魅力のひとつとしてとらえられるくらいの心の余裕が必要かもしれません。
①南米はチョコレートやコーヒーは食べ放題!かと思いきや・・・
「南米といったら、カカオやコーヒーを栽培している国が多く、産地だからきっと現地では、チョコレートやコーヒーが安く美味しいものが手に入るだろう!やったー!」
と、思い込んでやってきました。
しかし、パラグアイのスーパーでいろいろなメーカーのドリップ用コーヒーを買ってみるも、ほとんどが美味しくなくて、コーヒーの香りなんて全くない。
どんなに粉の量を多くしても、「味、薄っ!!」って感じで
価格がリーズナブルで、まぁまぁ飲めるコーヒーはひとつのメーカーだけ見つけたけれど、、、
カフェに置いてあるコーヒーは値段が高い。
けど、きっと美味しいんだろうな。
そもそも、パラグアイではコーヒーを飲む習慣がなく(主流はジェルバのお茶で、温かいマテ茶や冷たいテレレとして飲む習慣)、コーヒーを飲めるカフェなんてあまりなかったのだけれど、都会では年々増えてきています。
しかし、田舎では相変わらずコーヒーを飲めるところはあまりありません。
田舎で出すコーヒーはネスカフェのお湯で溶かすタイプのインスタントコーヒーを出されることが多く、個人的にインスタントコーヒーはあまり好みません。
友人いわく、「コーヒーを多く生産しているブラジルでも、美味しいコーヒーはみんな海外に輸出されるから、現地ではあまり安くて美味しいコーヒーってないよ。」とのことです。
チョコレートは売られているメーカーの種類が少なく、都会の価値だと高くはないのでしょうが、田舎生活を考えるとぜいたく品に入ります。
チョコレートもパラグアイで売られているものよりも、日本のチョコレートの方が美味しいと感じています。
ブラジルの高級チョコレートも食べましたが、謎の香料が入っていてカカオの香りが消されて美味しくなかったです。
カカオやコーヒーを製造している地域に行けば、安くて美味しいものが手に入るかもしれませんが、それ以外の地域ではあまり期待してはいけません。。。
②虫との闘いの日々。昆虫たちのたくましさ。
日本も昆虫はたくさんいますが、南米パラグアイの方が生命力が強く、たくましく、種類も数も豊富に感じます。
「一寸の虫にも宿る魂かな」
この言葉を頭の中で響かせながら、手で虫をつぶす毎日。笑。
移住当初は手で虫を潰せなかった。。。旦那は最初から手を使っていたが。
しかし、移住してから年数が経ってくると、わたしも素手で潰せるようになってきました。
虫にだって、命はある!!
大切にしなきゃと思うんだけれど、大切にしていたら、間違いなく家を昆虫たちにのっとられます。
わたしたちがどんな虫さんたちと日々戦っているかというと、、、
アリ。
アリさんは、種類も数も豊富。
葉切りアリの葉っぱを運ぶ姿は、どんなに見ていても、見飽きることはありません(わたしだけかもしれませんが)
白、黒、茶色、赤。
黄色と黒の縞模様のアリを発見したときは「なんじゃこりゃぁ~!?」ってなりました。
大きいのから、小さいのまでいます。
日本で一時的に騒がれていたヒアリにも、よく足を噛まれます。
わたしの場合は痛くてかゆくなり、すこし腫れますが、死にはしません。
アリに噛まれて死んだって現地で聞いたことありません。
噛むのはヒアリだけでなく、どんなアリもいつの間にか足をのぼってきていて、内モモのやわらかい部分を噛んでくることが多いです。
アリの家への侵入を許していたら、家の中のどこにでもはびこり、家の中がアリだらけになり、間違いなくのっとられます。
ムカデ。
日本で育ったときの暮らしの中で、わたしのトラウマになっているのはムカデくんです。
ある夏の日の夜だった。
子どもの頃、椅子に座ってテレビを見ていると、ボトッと肩に何かが落ちてきました。
10cm以上あるムカデくんが、わたしの顔めがけて歩いてくるではないか。
「きゃあああぁぁぁぁぁ~~~!!!!」
と大慌てで逃げたんだけれど、その後どうしたか忘れました。
誰かに助けを求めたのか、でも家にはわたし以外誰もいなかったような気もします。
そんなトラウマ的な経験があるのですが、パラグアイでは家の中では見かけたことはありませんが、畑作業をしていると、出てきます。
ムカデも大きいのから小さいのまでいました。
さそり。
いつも小さいのを見ます。なぜか家の中で見かけることが多いです。
ゴキブリ。
パラグアイにもゴキブリいるんですね~。
心なしか、日本よりも体ががっちりしていて、強いイメージがあります。
小さいハエ。
このハエは日本ではみかけたことないです。
冬以外の涼しくなる朝晩に出てくることが多いです。
刺されると蚊に刺されたあとみたいに赤く腫れて、とにかくかゆい。
特に足に大量にたかってきます。
うっかり掻いてしまうと、すぐに血が出てきて、その血を求めて小バエが集まってきます。
畑仕事をしているときは長袖長ズボンをはいていても、この小バエがうるさくて、出現する量によっては耐え切れなくなって、「あ”あ”ぁぁぁ~!!うるさい!」と言いながら、作業を中止することもあります。
アブ。
一度狙われると、潰されるまで延々と刺そうとつきまとってきます。
刺される瞬間、「痛っ!」ってなります。
ハエ。
外で肉や魚を切ったり焼いたりするとどこからともなく現れます。
また、動物を飼い始めると、でてきます。
ハエもたくさんでてくると「うるさーい!」ってなります。
蚊。
種類が豊富で、小さいのから直径5mmくらいの特大サイズもいた。
シマ蚊はデング熱にかかる可能性があるんだけど、田舎でも都会でもどこにでもいます。
パラグアイはデング熱病が大流行したり、収束したりを繰り返しているようです。
家の中の蚊や小さい虫をとるのに、移住してからの5年間くらいはアルコールスプレーか、食器用洗剤を水で薄めたものをスプレーボトルに入れて、家の中の蚊にシュッとひと吹きして、飛べなくなって床に落ちたところを、潰して対策していました。
最近発見したのは、充電式のラケット。
これにより、電球に集まった蚊や虫たちを電熱線ラケットで、退治できます。
食器用洗剤は体に悪いので使いたくなく、これなら子供たちにとっても無害なので、今はこのラケットが便利で使っています。
寝るときには蚊帳をつるのが基本形だと思っていましたが、パラグアイ人宅をのぞくと、蚊帳をつっていない、ドアや窓は網戸ぜずに開けはなす。。。
「どうやって寝るんだろう・・・」と、わたしにはわかりません。
パラグアイ人は蚊に強い体質なのかな、とも思ったのですが、足をみるとボコボコに刺されているパラグアイ人もいたりして、案外そうでもないようです。
我が家はドアも窓も全部蚊が入れないように網戸をしてあります。
そのお陰で、室内では快適に過ごせています。
蚊が多いのは、朝晩の涼しくなった頃で、外作業する場合は長袖長ズボンは必須です。
蜂。
ミツバチもいるけれど、小さくて刺さない蜂から、赤・青・黒・黄色などさまざまな種類の蜂をみます。
木の剪定をするときは、枝に巣がないか確認しながら切っていかないと、わたしみたいに蜂に気づかずガンガン枝を切り落としていくと刺されて、腫れて具合が悪くなってきます。
家の軒先や、壁の隙間などにガンガン巣をつくっていくので、気をつけて家中を見ていないと、気がつけば大きい巣になっていて、そこを通りかかったときに刺されます。
あまり使いたくはないのですが、殺虫剤をかけたり、小さい巣であれば巣を落とします。
蜘蛛。
家の天井に蜘蛛の巣がはられたら、柄の長い箒で取り除きます。
しかし、1週間もたてば、またびっしりと天井に蜘蛛の巣が張られます。
なので、毎日の掃除のときに、蜘蛛の巣を見つけたら、取り除く作業が日課になります。
日本だと、年に一度の天井などのすす払いがありますが、こちらは、毎日天井の蜘蛛払いをしないと、天井が蜘蛛の巣だらけになってしまいます。蜘蛛も小さいのから、大きいのまで、毒があるやつ、毒がないやつもいます。
ちなみに、わたしたちは蛇、カエル、カマキリ、バッタとは、戦っていません。
蛇はたまーに毒無しの大人しい緑色の蛇が出てくるくらいで、幸いにも未だうわさに聞く黒くて短くて、どこまでも追いかけてきて飛んでくるという毒蛇には出くわしていません。
カエルやカマキリは、自宅の外の電気に集まってくる大量の虫たちを食べてくれるし、バッタはたくさんいるけれど作物をめちゃめちゃに食べられるわけではないので、気にしてません。
よくいるバッタはカラフルで、派手です。
昆虫ではないけれど、ネズミが出た場合は、猫を飼ったりして、どうにかしておかないと、あとあと食材がかじられたりして大変なことになります。
ネズミにパスタの麺を袋ごとかじられたり
なぜか、ミントティーバッグをかじられたり
ポップコーン用のとうもろこしを袋ごとかじられたり
ネズミの糞だらけになった新しい布巾たちは、もう捨てるしかありません。