ただ今、我が家はパラグアイでお野菜を自然農で栽培しております。農薬、化学肥料、動物性肥料は一切使わないで、我が家で独自に実験的に栽培して、試行錯誤しています☆自然農は土地環境がみんな違うので決まったやり方はなく、十人十色なところが面白いですよね!子供に美味しくて毒のないお野菜を食べさせることを考えると、自然農へとなっていきますね。これから少しずつ旦那に聞きながら我が家流の自然農を書いて行きたいと思います。
パラグアイへ来るきっかけとは?
私たちがパラグアイに来るきっかけとなったのは、実は2つあります!旦那が「何十年も前にパラグアイの農業は非常に厳しい状況で、大豆とか作っているけれどみんな貧乏!それで、日本の技術と面白いアイディアをとり入れてパラグアイの農業を活性化できませんか?とお願いされたんだ。」とのこと。当時は旦那はパラグアイへは行きませんでしたが、これがきっかけでパラグアイを知ることになり、パラグアイを調べてみたら、土を耕さない不耕起農法でやっている!日本で無農薬を長年やっていたので、とっても興味があります。不耕起農法を国全体がやっている!日系人がやっている!という情報をネットで見つけたからなのですよ。
日本と変わらない農業
とっても楽しみにしてパラグアイに来て農業を見てみたら、おかしい、、、!日本みたいな大型トラクターも耕運機もあるし、日本と変わらない農場を見させてもらいました。「うーん、どこが不耕起なんだろう。みんなトラクターで耕してる!ネットの話はどうなったんだろう!」と聞いてみたら、「開拓当初、とうもろこしや綿などは肥料もなく種をその辺におろしておけば、自然に何年もの間育っていったんだよ。今のパラグアイは日本と変わらない農業になったよね、トラクターもあるし」と現地の日系人の人からいわれました。畑を見る限り、農法は日本の技術がそのまま入っています。農業大学出身の日系人の方がいたり、農薬と化学肥料を使って近代農業を意気揚々と頑張ってらっしゃいました。
ラ・コルメナの農業は大豆などの大型農業は出来ないので貧乏と言われています。トマト、ピーマンなどの野菜を中心に作っています。日本の農家もそうですが、野菜農家は儲からないようです。日本の農業は大きな農家は麦農家、大豆農家、米農家、ビート農家、芋農家など、大規模に作物をつくって収入を大きくするのが日本です。こちらも同じ感覚です。ここでは大規模ではないですが野菜をつくったりブドウ、桃、りんごなど果樹として栽培していて、果物の町として知られています。
大豆バブルきたぁー!
他の移住地では大型トラクターなどを使って、大豆を大々的に栽培しています。そんなパラグアイでも空前の大豆バブルが来て、それが今からさかのぼること5~6年前です。3年間ほど続きました。その頃はすごい勢いで、大豆の価格がよくなりました。面白いのが遺伝子組み換え大豆で、専用の除草剤をかけても草だけは枯れていき、大豆は枯れずにボンボンのびていきます。その頃は遺伝子組み換え大豆を始めたばかりなので、作物はよくできて、お金もぼんぼんはいってきたようです。もう、アドバイスなんていらないですよね。家を買ったり、トラクターを買ったり、ほんとうにすごい状態だったみたいですよ!
日本でも同じですが3年ほどたつと徐々に下がりだしてはまた価格が上がり、それがまた3年くらいつづいて、あとは落ちる。。。いつも、私が思うのはなぜ必ずこういう決まったパターンになるのだろうと。世界が意図的にやっているんじゃないだろうか。百姓を働かせるために、価格を変えているのでは、、、そんな感じがします。百姓は一番いいときのことしか頭になく、「いつかいい年が来るよ!」と信じて一生懸命つくっています。10年くらい経った時にぼちぼち農家は飽きてくるだろうということで、ちょっとだけ、大豆でもなんでもいいようにしてあげるようです。相場が、「わぁーきたぁー!」となりますが、前みたいにたくさん儲かるようにならなくて、そうやってごまかされ百姓は働かされているのではと思ってしまいます。
普通の大豆を探しました☆
今のパラグアイの大農家は主に遺伝子組み換えの大豆を主に作っています。どうして遺伝子組み換え大豆なのかが分かったかというと、遺伝子組み換えじゃない大豆を探しまくらないと手に入らず、「個人的に出荷用とは別にやっているよ」というのを聞きました。前はお店にも遺伝子組み換えじゃない大豆をおいていましたが、「これからは大々的には販売しない」とのこと。個人的に普通の大豆をいただいて、これはとっても数が少なくて貴重・高価なものでした。その状況を踏まえても、パラグアイでは遺伝子組み換え大豆以外の大豆は作ってはいけないということみたいです。遺伝子組み換えじゃないと買い入れてくれない。自宅用に普通の大豆をこっそり作る。これからの日本もこういうことになっていくと思われます。遺伝子組み換えが入ると、他のは作ってはいけない。パラグアイのことだけではすまないのではないですか?世界的に遺伝子組み換えは大豆だけではなく、小麦、とうもろこし、米など他の作物まで始まっていますよね。
農薬はどうなの?
ここではどの程度の農薬を使っているのだろうと思いみてみました。そしたら、日本では多分きつーい農薬だと思うものを、ここではでかけているみたいです。倍率をみると、日本基準だとかなり濃いのではという感じはしましたね。そういう意味では薬害が気になるところですが、昔の日本と同じでそんなものは全然気にしていないというのが現状です。でも、これも日本と同じで農薬は嫌だと思う人も出てきます。パラグアイではドイツ人の移住が多く、世界でもドイツといえばオーガニック農法の世界最高峰と言われているくらいのレベルのなので、無農薬者はドイツのオーガニックの資格を取りたいと思っているくらいです。でもなかなか厳しくて取れず、日本人でも何人かしかとっていません。オーガニックは浸透しているので移住してくるドイツ人もオーガニックを良く分かっていて、うちの野菜目当てにわざわざ買いに来てくれる人もいます。
無農薬という言葉。
日本から移住した人もブルーベリーを無農薬でやったり、という話を聞きます。これから、どんどんパラグアイも無農薬が浸透していくことでしょう!都市部のスーパーを見てみると、そういう無農薬野菜、無添加の商品のコーナーがあって、やっと始まってきているかなぁという感じです。しかし、一般的には「無農薬のお野菜です!」と言っても「はい?」全然意味が分からないみたいです。むしろ、「農薬がかかっていないほうが体に悪いんじゃないの?」という感じでした。事実、日系人からお野菜をいただくときに、目の前で農薬の粉でかけてから、、、もらったことがありましたよ!日系人でもパラグアイ人でも「ぼくも無農薬でやっているよ」と言います。「おぉ!どんな畑なんだろう!」わくわく。実際に畑へ見に行かせてもらうと、普通に農薬かけています。これも日本の何十年前と同じみたいで、「うちは無農薬だから!」と言って、普通に農薬をかけている!話をよくよく聞いてみると、農薬自体は全然悪いと思っていなくて、本人は良い農薬をかけていると思っているみたいです。良い農薬と悪い農薬があるという考え方にはかなり驚きましたよ!なるほど。
次回は地球を耕す!南米を耕す!農薬も化学肥料、動物性肥料も使わない完全自然農!我が家の畑をお送りしたいと思います☆(南米大陸では数少ないか、うちしかやっていないかも!)
お読みくださりありがとうございました♪