南米パラグアイへ移住して早6年。。。
移住当初は納豆を販売している日系人から購入したこともありました。
小さいカップで確か8000G(160円くらい)しました。
田舎生活から考えると、高い部類なんです。
毎日納豆を食べたいわたしは、手作り納豆に挑戦しました。
最初の頃は発泡スチロール箱にペットボトルか瓶にお湯を入れて、ゆでた大豆に納豆菌を混ぜたものをカップに入れて、保温する一般的な方法を何回か挑戦しましたが、どれも納豆にならず失敗。
何度も失敗が続くとめげます。
しばらく時間を置いた後、今年は遺伝子組み換えでない自然栽培の大豆が収穫できたので、それを使って、しかも納豆菌は手元になかったので、納豆菌なしで作ってみることにしました。
今回は炊飯器にヨーグルト作成モードがついているため、それで保温します。
大豆の量はうちは300gで試しましたが、ヨーグルトメーカーの大きさによって量を調節してください。
大豆はよく洗って、親指と薬指ではさんで潰れるくらいのやわらかさになるまで圧力鍋で煮る。
そして、レモングラス、ローリエなどのハーブ類なんでも使えます。もしくは、びわの葉、稲わら、豆を包みやすいとうもろこしの乾燥させた皮、もいいと思います。
筍や竹の皮は、殺菌作用があるから、だめかもしれません。
自然の葉には、納豆菌はどこにでも付着、生存しているようなので、どんな葉でも納豆はできるみたいです。
今回は我が家にあるレモングラスの葉を採ってきて、作ってみることにしました。
この葉の雑菌を取り除くために沸騰したお湯に1分ほど適当に切った葉をいれるが、納豆菌は100度でも死なない、とほかの納豆作りの記事で読みましたが、菌を研究していた旦那いわく、納豆菌は100度で死ぬそうです。
80度くらいから死んでいくそうなので、80度くらいのお湯にさっと葉をくぐらせる程度でやってみました。
ヨーグルトメーカーの容器の底に葉を敷き、その上にゆでた大豆を入れ、表面に乾燥しないように葉を再度敷き詰めます。
これでスイッチを入れて24時間以上たって、納豆の匂いがしたらできあがり!
・・・と言いたいところですが、24時間以上たっても、我が家の大豆は納豆臭がしませんでした。

また失敗かー。今度こそめげそうだー

お味噌を作っている樽が近くにあると、納豆はできないかもね。
納豆菌は麹菌よりも小さいから、怖がって逃げちゃうんだよ。
何年も熟成されたお味噌が同じ部屋にある。。。

それに、納豆菌を増やしたいんだったら、ヨーグルトをつくるときの乳酸菌発酵と同じ40度じゃあ、ちょっと温度が足りないな。
納豆菌が増えるのは50度から80度くらいだよ。
ちなみに、麹菌は40度から50度、ヨーグルトの乳酸菌は35度から40度、パンの酵母菌が32、33度だよ。
おがくずに豚の糞を入れたものを発酵させる過程は結構熱くなるから、その上に置いたらいいんじゃないかな。

なるほど。

今から失敗した納豆を成功させたかったら、納豆菌にえさをまいたら増殖するよ?

えさ?なに食べるの?

砂糖、塩、油。一番増えやすいのは塩だよ。

そうなんだ。まいてみよう。
ということで、塩を大豆にまいてみて、さらに一晩保温する。
翌日、ふたを開けると、独特な納豆臭と表面がうっすらと白い!
やっと出来上がった。
☆味噌樽を近くに置いてないか
☆発酵温度は低くなってないか
は失敗に繋がるようです。
また、レモングラスをつかってみての感想ですが、ハーブ類が好きな人はいいでしょうが、ハーブが苦手な子供がいる家庭ではおすすめしません。
納豆にレモングラスの香りがうつり、わたしは好みだったのですが、子供たちには不評でした。
次回作るときには、ここでは稲わらがないので、目の前にたくさん生えている牛の好きな牧草を乾燥させてつくってみます。
納豆の作り方のまとめ
☆大豆量の3倍の水に一晩浸した大豆を圧力鍋で煮る
☆生の植物の葉か稲わらなどの乾燥葉を80度くらいのお湯にさっとくぐらす
☆煮沸したタッパーなどの容器の底に葉を敷き詰める
☆ゆでた大豆をざるで水切りして、ティースプーン半量程度の塩を大豆にからめる(納豆菌のえさになり、増殖しやすくなる)
☆大豆が熱いうちに敷き詰めた葉の上に大豆をのせる
☆大豆の上に再度葉を敷き詰める
☆ヨーグルトメーカーなどのふたの内側に水滴がたまるので、ふきんをかけてからふたをするとよかったです
☆2~3日保温しても、変化がなかったら、塩・砂糖・油のどれかをごく少量かけて、再度保温してみてください
保温方法は、各家庭環境によって違うでしょうから、工夫してみてください。
例えば、コタツの中にいれるとか、ストーブのそばで保温できないかとか、温度計を見ながら試してみてください。
その際、一般的にいわれている40度ではなく、50度に近い方が、納豆菌の増殖は早くなります。
納豆菌にえさを与える為に、ゆでたての大豆に塩・砂糖・油のどれかをからめること!
これは、納豆作りのほかの記事を探してもどこにも書かれていませんでしたが、これから広がっていくかもしれませんね。
これから気軽に食料を購入できなくなる有事に備えて、自宅でつくれるといいと思います。