我が家は農薬をかけない、動物性肥料をしない、自然栽培です。
自宅前の畑を耕し始めてから、約2ヶ月ほど、、、
自然栽培をずっとやってきた旦那は建築の為、畑ができないので、初心者の私がどうにかこうにかやっていました。
私が蒔いた人参は芽を出したが、みんな消えてしまい
マンディオカ芋とショウガも植えたが芽が出ず、地表を大きい草に覆い尽くされ
一番最初に植えたらっきょとニラはいつもの様に強いはずなのに、なぜか絶えてしまい
畑初心者の私は「畑って難しいんだな。あんなに水まきや雑草とりを頑張ったのに、残念。」と、ちょっと意気消沈して、一体どうしたらいいのか分からなくなって、畑作業が止まってしまいました。
そんな私の状態を知ってか知らずか、旦那は新しい村人のお部屋が完成し、とりあえずひと段落したのか、畑を耕し始めました。
まだ何も植えたことがない場所は、最初に大きい草を草刈り機で切り、できれば使いたくないのですが、面積が広いので小型の耕運機をかけ、それでも生き残る草の根がいる。
その後、手で鍬を入れ、草を根っこごと綺麗に抜いてから、種まきをします。
その、種まきをする前の「草を根ごととる手作業」が、かなり大変で、全然前に進めません。
なぜかって言うと、一番厄介な草が残るからです。
この子の特徴は直根で地中深くまっすぐに根を伸ばしていくので、途中で根を切ってしまうと、そこから再度生えてきます。
なるべく丸ごと根が抜けるよう鍬を深くいれて、手で思いっきり引き抜きます。
結構力がいるので、私は毎回「ふん!!!」って叫びながら抜いています。
抜くと、根っこがとっても長いです。
連日、40度近い猛暑でしたが、1日雨が降ったお陰で、雑草が引き抜きやすくなっています。
そこで、旦那が鍬で耕し、この草を根っこごととる作業をしてくれました。
2時間ぐらいずっと雑草を抜く作業をして、家へ入ってくるなり、開口一番

今、雑草と喧嘩してきた。

雑草?

あの、直根の草だよ。その雑草と話しながら、手で抜いていたんだけれど、ったく、人のこと全然信用しねーんだ。

あぁ、あのやっかいな雑草が怒ってるの?

そうだよ。
雑草たちは前の地主にきつい除草剤を撒かれたんで、怒ってるんだよ。
雑草たちはこの地を再生しようとして、直根の草を生やしている。
自分たちで大地を深く耕しているんだ。
「俺たちは除草剤なんか使わないし、なるべく手で草を抜くし、耕す作業は俺が代わりにやるから大丈夫だ。マリや子供たちの波動が分からんのか?」って聞いたら、俺たちのことも全く信用しない!って感じなんだよ。

あぁ、それでさっき畑に近づくな!って言ってたのか。
その時は結構喧嘩して攻撃的だったんだね。
・・・そっか。そういえば、娘はあまり畑に長く居たがらないんだよ。
ちょっと畑作業を手伝ったら、家の中に入っちゃうのは、波動が合わないからなのか。
私も実は、土を耕していると、なんかしっくりこないっていうか、変な感じがしていたんだよね。

そう。あれじゃぁ、マリや子供たちの波動は伝わらないよ。
土自体は悪くないのに、なんで作物ができないのかって思っていたんだけれど、土地を再生中の雑草が怒ってるからだったんだよ。
だいぶひねくれちゃってる。

ありゃー。そういえば前の地主は5年以上この畑をほったらかしている、って言ってたっけな。
残留農薬の心配はないの?

今はないよ。土が砂だからすぐ抜けていく。
残留農薬があったら、あんなに巨大な草は生えないから。
前の地主は、除草剤が効かなくなって、強い雑草が生えてくるものだから、濃度を濃くしていった結果が、あの厄介な雑草を作り出したんだよ。
何にも知らないくせに、かっこばっかりつけて、除草剤バンバンかけたんだろう。
日本が変な農業の技術をパラグアイ人に教えちゃったから。
日本は世界の中でトップクラスの農薬の国なんだよ。
最低の国だ。
屁理屈で農業はできないんだよ。
パラグアイは日本よりも土は悪いけれど、日本で農業するよりはマシだよ。

ということは、推測すると、前の地主は最初は作物が出来ていたが、毎回除草剤をかけることによって、だんだんと効かなくなり、濃度を濃くしていった。
しかし、雑草も負けていないから、なかなか死なない強い雑草が生え、作物もできなくなっていったから、畑をやめてほったらかしにした。
そこに、私たち一家が土地を購入した、っていう経緯が見えてくるね。

前のパラグアイ人の地主は相当、荒っぽいことを畑にしたんじゃないの?
それに、畑を見るかぎり読めてくるのは、性格もよくないみたいだね。
こんなにひどい畑は今まであったことない。

なるほど。。。
っていうことは、逆に考えると、私たちでないとこの土地は再生できないから、この土地に呼ばれたんじゃないの・・・・?

そうかもね。
雑草と喧嘩したせいか、急に体がだるくなってきた。
なんか、やられたのかも。雑草と喧嘩しなければよかったー!

大丈夫?
除草剤の辛さを体で体験させようとしているのかもね。

あの雑草を説得するには、一年以上かかると思う。

私は何かを植える前に、一旦畑に向かってインゲンを植えるから宜しくねとか、なるべく畑に気を入れてから植えるようにしているよ。

相当強い気を入れないと、駄目かもな。
くっそー。俺は雑草に負けんぞ!
明日も戦ってやる!
その後、旦那は一晩中体がだるく、つらい思いをしました。
翌日になったら、まあまあ良くなったみたいですが、皆さんも、自然の植物と喧嘩をするのは危ないのでやめましょうね。
除草剤を使い続ける末路は、作物ができない、強い草しか残らない、土地が怒りだす、そうして、人間たちは作物が出来ないから、土地をほったらかし、離れていく。
そんな土地が世界中にあるのではないですか?
お金の為に作物を肥えさせることしか、今の人間たちは考えていませんが、「土地を子や孫への世代のために肥えさせる」昔ながらの農業はどこへ行ったのでしょうか・・・?
現代人はそのやり方が分からなくて、どんどんお馬鹿になっていっている気がします。
これから一生この土地と付き合っていくのだから、私は植物や土地にたくさん話しかけて、なだめる必要があるのだと思い、それを聞いてからは、なるべく労う様に接しています。
いつの日か、雑草も見方になってくれる、心が通じ合う瞬間が来ると信じて。
いや、こういう日は絶対にいつかやってきます。
そうなったとき、私たちの村は最強になる。
もっとミラクルが起こる。
その日を楽しみにしています。