南米パラグアイで家を建てる…草刈りの日々

*新天地開拓日記*

南米パラグアイへ移住したマリです!

家を建てる予定地の草刈りは完了しましたよ。

草だけだったら、そのまま土の中へ入れたほうが、畑にとってはいいのですが、今回は細い木がたくさん生えているので、土にかえるのに何年もかかってしまいます。

刈った草と木は2日くらいですぐに乾燥したので、レイキで集めて燃やしました。

草を燃やすといつも思うことがあります。

パラグアイ人は、何かと火をつけるのが好き!

気に入らない人の家の前に置いてあるゴミに火をつけて燃やすとか(私は家の前の木に火をつけられ、燃やされ、大騒動を経験しました。それも、子供を出産して退院して帰ってきた翌日に。笑。)、畑や牧草地の草刈りが広範囲で面倒な場合、草に火をつけて燃やす人が多いです。

山の方でも、畑にしようと思って木を伐採もしますが、開拓するのにそのまま火をつける人もいます。

木や、草を燃やすのはいいのですが、燃やす範囲の周囲の外へ広がらないように、ぐるっと燃え移らないように草を刈っておくとか、少し穴を掘っておくとかそういう対策は一切しません。

完全無計画で突然火を放ちます。

パラグアイでは、「雨が何ヶ月も降らないよ~」と、干ばつ状態のときがよくあります。

そんなときに、草に火を放ち、放った火が止まらなくて暴走し、山の一部を丸焼けにしたり、自分の木でつくった柵を自分自ら燃やしてしまったり、黒くなっている家も見たことあります。

幸いパラグアイでは、木を使うのは屋根の梁とドアくらいなので、家はレンガとモルタル作りが一般的なので、煤が壁につく程度で家自体は燃えないみたいですが。

パラグアイ移住の下見のときに、現地のお宅で、1回は大掛かりな山火事を経験し、みんなで一緒になって一生懸命消火活動にあけくれたのを思い出します。

その数日後、なぜがそのお宅の家の中のコンセントが漏電して、毛布が燃え、消火したのも経験しました。

パラグアイではその印象が強烈だったので、パラグアイといえば「火事」とインプットされ、山火事の恐怖を体験させられ、パラグアイ生活では火を気にかけるようになりました。

パラグアイ人は周りに火が移るとか、なにも考えずに野に火を放つので、怖いです。

家を建てるところを測る

ということで、大工さんと一緒に家を建てる正確な位置に、木の杭を立て、紐を引っ張る為に現場へ出向きました。

あとから建て増しもするけれど、とりあえず7m×15mを測りました。

パラグアイ人のつくった家を見ると、あまり水平も垂直も気にしていない感じで、信用できないので、水平・垂直を正確に測るために、日本からレーザー機器を取り寄せました。

よくあるのは、シャワー室の水はけが排水溝に流れないで、部屋に流れてきちゃう!っていう家をよく見てきました。

床の傾斜がめちゃくちゃ…それは避けたい。

水平機は6000円くらいだったかな。

現場でさっそく試してみる!

が、しかし、屋外で水平のレーザーの光が見えたのは10cmたらず…

おいおい、数mはいけるって書いてあったのに。

原因はパラグアイの日差しは日本の日差しよりも半端なく強いため、レーザーの光が見えないみたい。

残念!!

パラグアイ生活でお金をかけたけれど、失敗!っていうのはしょっちゅうです。

想像通りにならない、というのはいつものこと。

はい、もう慣れました。

あきらめて、パラグアイ人の大工さんの水平と垂直のとり方を見守ることに。

どうやるのかな?とじっと見ていたら、紐を引っ張って垂直三角形を作って角を出していました。

家の図面を書いた紙を大工さんに渡したんだけれど、読むのが面倒?なのか、一切見ようとしない。

一回ずつ「この部屋は何mか?」って聞いてくる。

こりゃあ、しっかり見張ってないと、絶対違うことやるわね。

ショベルカーを呼ぶ

土地が道路よりも上にあがっているので、まだ車やバイクが入れる状態ではない。

材料屋さんにショベルカーがあって、日曜日の仕事がない日にきてもらいました。

1時間10万グアラニーくらいだったかな。

最初はショベルカーで土を削って、ブルドーザーで押して傾斜をつけ、最後の微妙な調整もさすが上手でした。

タイヤで鎮圧を何度もしてくれたので、地面ががっちりしまりました。

トイレはこんな感じの雰囲気がいいな~と、2番目に借りた家の隣のお金持ちのパラグアイ人のお宅のトイレの写真をとって、大工さんに見せました。

誰が選んだのか知りませんが、タイル選びがいい感じ。

建築資材を購入する予定の材料屋で、今までこの街では見たことがなかったコンパネが売られているのを発見し、10mmのコンパネを数枚購入し、自宅へ運んでもらいました。

これで、コンパネで旦那がいろいろな家具を作ってくれます。

家の植物たち、順調に芽が出てきて、育ってきています。

鉢は、ちゃんとした陶器のものやプラスティックなどのを買っても買ってもすぐに割れたり破れます。

床がタイルやレンガなので、鉢が陶器だと倒して割れたり、プラスティックだとパラグアイの高温に耐えられずに熱割れしてきます。

見栄えを気にしていたら、お金がいくらあっても足りませんよ。

だから、水や油が入っていた容器など、捨てちゃうようなものを使っています。

ふくろうの知恵袋
ふくろうの知恵袋

ちなみにだけれど、油が入った容器を鉢に使うって良いことなんだよ。

菌は、油と砂糖、塩が大好物。

だから、能登半島沖のタンカー座礁のとき、油が流出して、どうしようってなった。そのときに、菌を持っていって、これを海に置くと油をたべて綺麗になっちゃいます。

そしたら、日本政府はこんなばい菌みたいなものを海にまかれたら大変だと断られた。その後、アメリカへこの菌を持ち込んだら、「これがいい!」と言ってくれた。

すでに、アメリカでは菌の有効性は十分に知っていた。

日本から持ち込んだ菌がもっとすばらしかったらしい。

これをアメリカ側から日本政府に助言しようと。

そしたら、日本政府はアメリカさんが言うならやります、と即返事がきたようです。

日本って、菌を教科書では教えないよね。

そういう意味では教科書人間の大馬鹿者が国を動かしているんだなと思うと情けなくなってきた。

と、ぼやいていました。

マリ
マリ

菌ってそのへんにいるの?

ふくろうの知恵袋
ふくろうの知恵袋

いるよ。簡単なのは、ヨモギが一番良いと思うよ。

マリ
マリ

ヨモギでどうやって菌を作るの?

ふくろうの知恵袋
ふくろうの知恵袋

ヨモギを、発酵するから炭酸飲料用のペットボトルや瓶の中に入れて、砂糖をヨモギの量の3分の2くらい入れるんだよ。

キビ蜜を入れると発酵が早いよ。俺の場合は、塩もちょっと入れて、アリが入らないように布で口をまいて、あとはほっとくだけ。

3週間くらいで出来上がってくるよ。最終的には2ヶ月くらいおくと完全に出来上がるよ。

ヨモギをたくさんとるのが大変でしょう?ある程度ヨモギをとって、作る。

出来上がったら、炭酸飲料のペットボトルに移して、そこに塩や砂糖やキビ蜜を入れると、培養して増えていくよ。

最近は例えばビニールを食べる菌、いろんな菌が見つかってきているよね。

菌は一種類二種類で使用するものではなくて、やっぱり千種類以上は欲しいとろころだよね。

俺が自然栽培で提唱するのは、畑の中だったら、千から二千種類以上の菌がいないと畑が良くなっていかないよ。

最近の流行の菌のやりかたを見ていると、酵母菌、乳酸菌とか菌が増えてどうのこうのというが、畑には菌の種類が千種類以上必要というのが、ほかのブログではまったく言われてないね。

ある特定の菌を使うのではなく、いろいろな菌を繁殖させる為にということを考えていったほうが良いと思うよ。

詳しいことはまた今度。ちなみに、畑で火をあまり使わないほうがいいというのは、植物は火を使うととっても怖がるんだよね。

俺は木に悪い影響をおよぼすのかな、と思う。

木が自然界の親分みたいだし。木に対して火はあまりいい影響を与えないと思う。

できるだけ畑で火をつけるのはよくないね。今回は開拓なので、やむをえずやったけれど。

本当は木を燃やすのではなく畑の端っこに穴を掘って埋めておくというやり方がある。

分解するまでに時間がかかるが、畑の周りには菌がたくさんいる。

とくに角には菌がたくさんいるよ。都会の中で菌を採取するときは、学校のグラウンドの角に、塩おにぎりを置いておくと、中まで白い菌が生えてくると思う。

それが好気性のいい菌だよ。これを自分で培度してみたらいいかも。

木を自然分解する場合は、畑の端に木を置いておくと分解が早いんだよ。

マリ
マリ

なるほど。勉強になりましたー!

私が種から植えたのはみんな食べ終わったもの。

大きいサイズのマンゴー、レモン、オレンジ、みかん、アボガド、アセロラなどなど、、、

種から育てたら実をつけるのは一体いつになるのか・・・って感じですが。

そろそろ鉢がパンパンになってきて、植え替えてあげたいけれど、残念ながら現地はまだ植えられる状況にありません。

まず、草刈りをして燃やし、太めの根が残っているので牛に根を切る機械をくっつけて、すきこんでもらって、根を切ってからでないとすぐに草や木の芽が出てきてしまいます。

その作業をしてから、、、窮屈な鉢で申し訳ないけれど、植物さんたちしばしお待ちを。

そういえば、草刈りのときにいろいろな出来事がありました。

野生の鶉の卵を見つけました。

パラグアイ人に見せて、最初は野生の鳥かな~と思ったら、野生の鶉の卵でした。

鶉の卵よりも少し大きめでした。

この辺にも野生の鶉がいるということがわかりました。

それと、あちこちに、直径30cmほどの穴が地中深く掘られている。

合計で5箇所ありました。この動物はなんでしょう?

たぶん、アルマジロだと思います。

犬がアルマジロを捕って食べているみたいですが、普通に畑にいます。

街中にも大きな穴を見つけるので、街中にもいるのかな。

道路を走っているときに、川があって、道路際を70cmくらいの小型のワニが走っていました。

あとは、中型のねずみを大きくしたものみたいな動物が走っていたり、大きい蛙が鳴いています。

それと、鳥が多くて、草を刈ったら鳥が集団でおりてきます。

私たちは鳥がいることはいいことだと思うので、よかったな~と思っています。

大変だけれど楽しい家作りの作業は続く・・・