南米パラグアイに移住したマリです!
大工さんと契約しましたよ。そのポイントなどを書いていきます。
パラグアイ人の大工さんとの契約
キリスト教のイースター週間の終わりごろ、粘り強く土地探しに付き合ってくれた近所のパラグアイ人の大工さんと、簡単な契約を交わしました。
契約書は、日本語で書くと工事請け負い書みたいなものでしょうか。
「普通、こういう書類は工事屋さんが用意するものではないの!?」って日本人なら誰もが思いますが、ここはパラグアイ。
自分が何から何まで作成しなければ、誰も何もやってくれません。
あとから、金銭的なトラブルにならないためにも、契約書は必須です。
家の建築のための工事請け負い書は、スペイン語の手作りで用意しました。
日付、お互いの名前やID、家の建築内容、期限、値段等を書き込みます。
パラグアイのマテ茶と、それとなく手作りのピーナッツクッキーを用意して、待ちました。
指定した時間に大工さんがやってくると(このパラグアイ人は珍しいこと、時間通りに来てくれます。普通は時間通りに来ません。)、契約書を読み上げ、まず、値段の確認作業から入りました。
パラグアイでは、例えば壁だと、1㎡あたりの単価があり、これを計算して値段を出します。
この大工さんは、細かく壁の面積が算出できなくて、建築屋の旦那から正確に面積と値段を出してもらいました。
パラグアイ人は計算が苦手。お店では、足し算はできるけれど、引き算は得意ではなく、おつりをもらうときは要注意です。
それに、日本人みたいに例えば550円のものを購入するときに、1000円と50円を渡すと、不思議な顔をされて50円を返されます。
コンビニみたいな流行の新しいお店だと、細かいコインがいつも足りない状態らしく、逆に喜ばれ、50円を返されることなく、理解しておつりをちゃんと出してくれることが多くなりました。
レンガを積むだけだといくらだよ、モルタルにペンキ仕上げまでするといくらだよ、という感じです。
また、屋根も同様に、瓦屋根だといくら、など使う材質と手間によって料金が変わってきます。
一番肝心なのは支払い方!
工事が始まる前にあまり大きな額を前払いしてしまうと、その翌日から何もせず遊び歩く人が多いです。
パラグアイ人はお金が入ると、大喜びして、仕事をしません。
お給料日の後の数日間は仕事を休む人が多いです。
図体はでかいけれど、中身は子供というか、、、そのまんまですね。
だから、子供を相手にしていると思って、接したほうが無難なんです。
日本人だと、後々のことを考えて、貯蓄にまわしたりしますが、パラグアイ人は手にした現金があればあるだけ、何も考えずになくなるまでガンガン使っていきます。
だから、いくらお金があっても足りません。
パラグアイ人にとっては貯蓄ってなんのこと!?って感じです。
手にした現金をすぐに使ってくれるので、経済効果は大変よろしく、みんなにお金がまわりやすくなります。
そこが利点かな。でも、お金を渡すタイミングや金額の見極めは大切です。
やはり、予想していた通り、作業開始前にいくらかお金が欲しい、と言われました。
休憩中のご飯、ガソリン代や雇っている人への支払いのために2万円ほどもらえないかと。
「たしかに、ガソリン代とか必要だよね。仕方ない。じゃあ払うよ。」と言い、支払った金額とお互いのサインをしました。
その後もお金が欲しいと、催促してくるのは、決まって土曜日。
なぜ、土曜日なのかというと、雇っている人への支払いが、パラグアイでは一般的に毎週土曜日だからなのです。(月末払いのところもありますが)
私は、基礎工事が終わってから基礎工事分を支払う、壁が終わってから壁工事分を払うという話をしてお互い納得したにもかかわらず、たまに土曜日にお金の催促をしてきます。
そういうときは、実際の作業日数と作業人数で人工代を計算します。
相場では親方は1日10万グアラニー、その雇っている人たちはだいたい1日7万から8万グアラニーくらい。
一週間分の人工代を算出して、あまりにも早くお金を催促される場合は「ちょっと使いすぎなんじゃないの?」というふうに、女房役になって言ってあげないといけません。
お金を渡すときは、渡す側がコントロールしましょう。
お金の管理まで私がしないといけないんですから、大変ですよ!(ちょっと愚痴りますが)
私の家はあとから建て増しする予定でいます。
しかし、旦那によると作業開始前に大工さんに頼む予定の作業内容はすべて言わないほうがいいのだそうです。
手の内をすべて見せないほうがいいと。なぜなら、家が完成する最後の方になると、親方が使い込んじゃって雇っている人への人工代の支払いが足りなかったりして、どうにかしてお金をとれないか、けちをつけてくるそうです(日本でもパラグアイでも同じです)
建築では、最後の部分で業者が逃げちゃったり、トラブルが起きやすい。
例えば、壁の面積の中に入っているはずの窓やドアを取り付ける作業に別途いくらかかりますよとか、なんだかんだといってお金をとろうとするらしい。
だから、最初からやってもらう作業はすべて言わない。
作業の後半頃になってきたら、「こういう作業もお願いしようと思ってるんだよね~」とか、ちょこちょこ小出しに言うのがベストだそうです。
そうすると、親方の大工さんは「まだこの作業があるのか。じゃあ、お金がまた入ってくるから安心してできるな。」と、最初に頼んだ作業をちゃんと完了させます。
これが、業者を逃がさず作業をちゃんと最後まで完了させる方法だそうです。
なるほど、同じ建築屋だからよくわかるのね。
作業期限を設ける
次に大切なのは、作業期限です!
「基礎工事はいつまでに終わるの?」「壁はいつまでに終わるの?」
ざっとでいいから、日付が知りたい!と言うと、
「なるべく早く引越したいという希望は何度も聞いているから、頑張って早く家を完成させるよ!」
と力んでいました。
何度も、何度も、「正確な日付でなくていいからさ」と言ったのだが、絶対に日付は記入させようとしません。
旦那に相談すると、「あー。工事屋は期限を言いたがらないよね~。面白いのがさ、沖縄でも同じことあったよ。工事の期限を聞くと、大丈夫さ~♪と言って、絶対に期限を言おうとしなかったよ。沖縄もパラグアイも同じなんだね。」
工事が進んだころ、友人からは「期限はちゃんと記入したの!?」と聞かれ、「頑張ったんだけれど、絶対に言わないのよ。」と言うと、お叱りを通り越して、笑われました。
家の基礎作業開始!
親方含め、3人の大工さんが現場へやってきて、基礎工事部分の穴掘りが始まりました。
さすが、手馴れていて、まっすぐに穴を掘っていきます。
地鎮祭もしました。
地鎮祭はテレビでしか見たことありませんので、初体験!
東向きに祭壇をつくり、家族4人の名前をいい、これからこの地に住みますよ~、この地の神様どうぞよろしくね~というような内容を神主風に旦那が言ってくれました。
お水とお塩をお供えし、穴を掘り、砂と石?を入れ、一人ずつが鍬をいれ、イネ科の植物を持ってお供えしました。
旦那いわく、この地鎮祭は、この今見えている次元とは別次元に住んでいる人たちや神様などに「こういう人が住むからどうぞよろしく」という、住み分けのためのご挨拶なのだそう。
目に見えなくても、感じなくても、今私たちがいる世界のすぐ隣の別次元にはたくさんの人たちが住んでいます。
私たちは幽霊を怖がりますが、別次元の人たちが私たちの姿を見ると、私たちが幽霊であり怖い存在なのかもしれません。
この次元の出来事は、ほかの次元へも大いに影響するみたいなので、別次元の足を引っ張らないように、綺麗な心と魂を維持したいものですね。
綺麗な心と魂を維持するためには、お互いが監視しあう今の俗社会から離れて大自然の中で暮らさないと、大変難しいです。
洗練された綺麗な魂でいたいのなら、今すぐ田舎や自然の中へ逃げれ!と言いたいです。が、もうそれぞれの人間にとっての運命の分かれ道は数年前に終わっちゃったみたいですが。
壁の部分の穴を掘り、大きい石を搬入してもらいました。
しかし、運んでもらった石たちがあまりにも大きすぎて入らないので、グラインダーで割りながら石ころを入れました。
水道のパイプを繋げました!
水道は、町の中に日本の税金を使って建てられた水道局があり、ここで約3万円ほど支払うと、道路沿いに通っているパイプから水道をひいてくれ、メーターをつけてくれます。
家の前の道路は、日系人移住地に入るので、一ヶ月500円ほどで使い放題の農業用水とのパイプと、一ヶ月基本料金が500円で水道メーターがついてくる飲料用水のパイプの2本が通っています。
日系人移住地外だと、この使い放題の農業用水はありません。
ここラ・コルメナの日系人は農業と果樹栽培で生計を立てている人が多く、雨が降りにくい地域なので、農業用水を設置したようです。
農業用水も飲料用水もどちらもだいたい3万円ほどで開通できるそうですが、以前に隣の村に住もうと思って水道を通してもらったら作業代が6000円だったので、今回は高くてびっくりしました。
日本円の感覚でみると、高くはないでしょうが、パラグアイの田舎の料金にしては高いです。
我が家は農業で生計を立てるつもりはなく、これから少しずつ自給自足をめざし、とりあえず水がなければモルタルも練れない、ということで飲料用水のパイプと繋げました。
いつかは、井戸を掘りたいですね。
それでは、また~☆