パラグアイへ移住するときに悩んだもの。
日本製の炊飯器を持っていくかどうか・・・
日本の電圧は110vですが、パラグアイの電圧は220v。
パラグアイの方が高電圧なんですね。
日本から110vの炊飯器を持っていくと変圧器が必要なのですが、当時は220v対応の炊飯器は売られていませんでした。(あったのでしょうが、当時は普及してなくて手に入れることが困難でした。)
それに、今はもっと小さいのでしょうが、当時の変圧器はまだまだ大きくて、重いです。
変圧器を持っていくかどうか悩みましたが、結局炊飯器も変圧器も持ってくるのを断念しました。
移住してから一人目を出産するとき、首都アスンシオンの滞在先の近くのお店で手ごろな値段の圧力鍋を発見し、それで5年以上ご飯を炊いています。(パラグアイで売られている商品にしては、物の使える寿命が長い方だと思います。)
そろそろ取っ手のところがぐらぐらになってきたし、いつ壊れてもおかしくない。
こちらの日系人は大きくて重い変圧器と日本製の炊飯器を使ってご飯を炊く家が多いのですが、やっぱり日本から持ってきたらよかったのかな、なんて思うときもありました。
いつも通っている日系人の道具屋さんが、「この炊飯器は、結構おいしく炊けるし、保温もできるし、いいよって、実際に使っている日系人が言っていた」と教えてもらい、値段はそれなりに張るが、その言葉を信じて購入してみました。
畑作業・子育て(勉強やトイレトレーニングとか)・建築の手伝い・お裁縫・ご飯やお菓子づくりなどなど、、、一日のやることはたくさんあって、火元にくっついてのんびりとご飯を炊く時間はないのでは?と、旦那から言われたのがとくに購入のきっかけです。
商品が届き、封をあけると、ポルトガル語で書かれたレシピがのっていました。
お肉モード、お魚モード、ヨーグルトモード、リゾットモード、ご飯モードなど、用途に合わせてスイッチがあり、さっそくアルゼンチン米でご飯を炊いてみました。
スイッチを押してから30分くらいで炊るのですが、その待っている間の私の心境はというと、、、

ほんとうに炊けるんだろうか?
こんなんで炊けるんだろうか?
と、あわあわして炊飯器から離れられない。
パラグアイへ移住してから5年間炊飯器を使ってないのと、日本製でない炊飯器で果たしておいしく炊けるんだろうか・・・と、不安が。
そんな私を見ていた旦那が「子供の頃の時代に、初めて炊飯器が家にやってきたときの心境と全く同じだ」と言っていました。
・・・昔の日本人が白物家電を始めて手にした心境。
今、その気持ちが良く分かります!!
これが、日本製の炊飯器を使うのならば、安心してご飯が炊けるのを待っていられたことでしょう。
しかし、海外製品の炊飯器となると、、、信用できません。
1番目は薪で炊いたご飯が美味しく、2番目にはガスを使って圧力鍋や土鍋で炊いたご飯が美味しく、3番目に炊飯器で炊いたご飯の美味しさの順が私の中ではありましたが、今回5年ぶりに炊飯器で炊けたご飯を試食してみると、なぜか「美味しい!」と思ってしまう。
普段と違う方法で炊いたせいでしょうか。

薪で炊いたご飯の方が最高に美味しいはずなんだけれど、始めて炊飯器でご飯を炊くと、思わず美味しい!と言ってしまうのは、昔も今も同じなんだね。
今から考えると、騙されてるんだよ。舌がおかしいんだね。
当時は、こんなご飯はまずい!と言っていた主婦も多かったよ。
電気でご飯を炊いたんじゃあ、自然のエネルギーが入らないし、美味しくないはずなんだけど。

確かに。
薪で炊いたご飯の方が美味しいんだけれど、つい炊飯器のご飯を美味しいと言ってしまった。

若干芯が残るし、外側がべちゃべちゃ。
これは、美味しいと言えないよ。
一応情報として購入を勧めてきた人に、このことは伝えておかないと、日本から来た他の日本人に勧めるのなら、やめたほうが良いと言っておかないとね。

そうだね。それに、水加減を表示通りにしないで、これから工夫してみるよ。
その後何回か水加減を工夫したら、だいぶマシになりました。
もし、手に入るのなら(今はネット通販でたくさん出ているようです)220vの日本製の炊飯器か、110vの炊飯器プラス変圧器を持ってこれるのなら、日本から持って来た方がいいですね。
これから、炊飯器を利用して甘酒をつくってみようと考えています。
薪で煮炊きできる場所が出来たら、薪でもご飯を炊いてみたいと思っていますが、昔ながらの厚い木の蓋がついているご飯を炊く釜を持っていないので、炊けないですね。
日本から持ってくるのは、重いし大変です。
日系人のお宅では、日本からご飯釜を持ってきたものを持っている家が多いので、どこかで眠っているご飯釜を譲ってもらえないかな~と思っています。