南米パラグアイの季節☆6月から8月の冬(invierno)

*【南米パラグアイ】生活情報*

南米パラグアイへ移住したマリです!

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今回は南米パラグアイの冬について書いてみたいと思います。

パラグアイの冬はだいたい6月から8月くらいまででしょうか。

個人的に「寒い~」といわれる冬は短い気がします。

冬といっても、日中は30度くらいいって、Tシャツ一枚ですむ日もあります。

しかし、朝と晩は冷えます。

寒さと暑さが交互に来ることが多く、一番寒いのは学校が冬休みになる7月中旬から下旬と言われています。

首都アスンシオンへ近い私たちの住む地域は、マイナスまでいくことはなく、だいたい寒くても3度くらい、霜がおりるかおりないかくらいの寒さです。

日本の関東の冬の寒さと似た感じでしょうか。

もっと南下してエンカルナシオンなどへ行くと、さらに数度寒いみたいです。

「昔は暖炉がある家が多く、もっと寒かった感じがするけれど、年々暑くなってる気がする」と、言いう人もいます。

冬になると、チーパと呼ばれるチーズやとうもろこし粉などの入った暖かいパンを売り歩く声が増え、アイスクリームを売り歩く笛の音は消えます。

7月中旬から下旬までの約2週間、子供たちは冬休みになります。

その後、8月の中旬には、こどもの日があって、毎年役場やサッカークラブなどが出資してパーティーをひらき、子供たちにお菓子やジュース、おもちゃなどをくれます。

冬の時期の服装

日中汗ばむこともあるこの時期、日差しが暑く感じられる日もあり、冬であっても帽子は要ります。

とくに冷え込むときはニット帽をかぶる人が多いですが、羊毛だと暖かいですが、売られているニット帽をみるとほとんどがアクリル製であまり暖かくありません。

私の住む町では羊毛の毛糸を見たことがないのですが、パラグアイの中のどこかの町には羊毛を主に扱っているところがあるようです。

そういうところへ行けば、温かい羊毛のニット帽やセーターが売られていると思います。

日中Tシャツで大丈夫な日もあるけれど、基本的に朝晩は冷え込むのでダウンジャケットやセーターを着用します。

チョッキがあると便利かもしれません。

朝着用したジャケットは日中気温が上がってくると脱ぐ、靴下も脱ぐ、しかし、また夕方になったら冷え込んでくるため再度ジャケットと靴下をはく、といったように、一日の中で脱ぎ着が多く、こまめに服装を変えないと逆に風邪をひいてしまうこともあります。

朝が一番寒い

何と言っても一日の中で朝が一番寒いです。

前の晩がとても暖かくて、薄着で寝てしまうと、明け方ぐっと温度が下がって寒さで目が覚めることもよくあります。

夜明け前の5時ごろが寒いですが、基本的に私はこの時間に起きるので、寒さを実感します。

寒いときは、どうやって体を温めるのか?

日本では石油ストーブが一般的ですが、ここでは石油ストーブはありません。

最近は電気式の温風器などが出回っていますが、これは一時しのぎだけで温かさが続かず、消費電力も大きいです。

パラグアイでは冷風機能しかないエアコンが多いですが、温風機能も兼ね備えているものを購入した家庭は、エアコンをいれるところもあります。

一般的なパラグアイ人の家庭では、朝炭に火をおこして、暖をとりつつ、煮炊きもします。

そこでよく飲まれるのが、コシードとよばれる飲み物。

マテ茶のお茶葉と砂糖を鍋に入れ、真っ赤になっている炭を入れ、鍋の中で炭を転がす。

すると部屋中お砂糖の焦げた甘い匂いが漂います。

そこにお湯か牛乳を注ぎ、茶漉しでこしながらコップに注いだらコシードのできあがり!

パラグアイ人は甘いものが大好き。

だから、コシードはとっても甘く、甘党にはいいかも。

コシードの他には、薬草を入れたお湯を沸かしてマテ茶を飲むのも一般的です。

マテ茶はずっと飲んでいると、体の芯からぽかぽかしてきます。

ただ、調子にのって飲みすぎると胃を壊します(私だけかもしれませんが)

私にとってはお茶の葉や薬草の作用が強すぎるのかもしれません。

パラグアイ人は朝起きたら、とにかくマテ茶かコシードを飲んでじっと座っているイメージですね。

その後、朝食は建築や農作業などの肉体労働者はわりかし8時ごろに、お店を営んでいたり、あまり体を動かさない人は9時くらいにとっているようにみうけられます。

古い家にはストーブがついていることが多いです。

ストーブには煮炊きもできるようになっているものもみました。

寒い冬にはやっぱりお風呂だよね

パラグアイ人の一般家庭では電気で水を温めるシャワーしかありません。

一年の大半が暑い国柄のせいか、パラグアイ人はお風呂に入る習慣がないのです。

一日の作業が終わり、ほっと一息。

さぁ、シャワーを浴びよう!

パラグアイに移住してから1年くらい、日本の習慣で夜にシャワーを浴びていました。

・・・一発で風邪をひきます。

シャワーだと体の芯から温まれない。

逆に体が冷えてくる。

冬場になると、しょっちゅう風邪をひいている私がいました。

朝の3時、4時くらいにぱっと目が覚めて「停電があって昨日はシャワー浴びられなかったから、子供が寝ている隙にぱぱっと浴びてこよう!」と思って、

一日の中で一番気温が低い時間帯に、シャワーを浴びたことがあります。

これもまた、風邪をひきました。

近年は、日中の2時や3時ごろの暖かい時間帯に、シャワーを浴びることにしています。

そうしてからは、家族全員全く風邪をひかなくなりました。

いいお値段のホテルや日系人や日本人お家では、浴槽がありお風呂があるところがほとんどです。

ホテルなどでは電気式の大型の湯沸かし器がついていて、こういうお風呂に入ると、実感するのは私だけかもしれませんが、電流が走ってるような感じのぴりぴりとしたお風呂です。

なんか気が立ってくるというか。

個人的にはあまり好きにはなれないお風呂ですが、それでもパラグアイでは貴重なお風呂に入れる有り難さを実感しています。

浴槽は大都市部で売られていますが、日系人のお宅を訪問すると多いのが、タイルで好きな大きさの浴槽を作り(中には立派な木で作られたお風呂を持っている人もいます)、外から薪で湯をわかすタイプが一般的です。

やっぱり、お風呂がないと、生きた心地がしません!

我が家は借家暮らしの5年間だったので、5年間シャワーのみで、たまの外での宿泊でお風呂にいれてもらう程度でした。

日本にいたときは、家の近くに温泉があって、温泉にはいることがいつも当たり前だった私にとっては・・・正直辛い!

最近はやっと好き勝手にできる自分の邸宅を建てたので、これからお風呂小屋をつくる予定でいます。

どんなお風呂にするか、楽しみが増えました~♪

冬場の植物や動物さんたち

冬場にはやはり、動物たちは出産しません。

出産が多いのは春か秋ですかね。

草が伸びづらいので、牛や馬などにとってはあまり食料がない時期です。

人間にとっては草が伸びないのは、雑草刈りしなくてもいいから、楽できるといえば楽ですが、

牛にとっては食べられる草が少ないので、さとうきびを与えられているところが多いです。

牛乳の収穫量は減り、個人で売っているところは値上げするところもあります。

この時期に子犬が産まれ、もらったことがありますが、いろいろと寒さ対策をしましたが亡くなったことがあります。

子犬や子猫、子牛などにとってはやはり難しい時期みたいですね。

植物も停滞期、どう寒さを耐えるかが課題みたいです。

当然、移植や新たな種まきなどをしても伸びにくいです。

植物にとっては「霜」がおりるかおりないかが重要です。

気温が3度以下になって霜がおりると、バナナやパパイヤの葉は必ず黄色くなって枯れ、植えてある野菜の種類によっては枯れてしまいます。

私は毎年、霜がおりるかおりないかを、すごく気にしています。

しかし、パラグアイでは雹が降っても雪は降りません(娘は残念がっていますが)

かんきつ類がおいしい

冬になると、日本と同じようにみかんがでてきてとってもおいしいです。

みかん、ポンカンなど、誰かが持ってきた木が実をつけます。

みかんと言っても、早生みかんなどの種類がたくさんあります。

「この種類おいしい!」とか「これはちょっと皮が硬い!」とか、食べ比べが楽しい時期です。

日中本気で寒い日の過ごし方は?

風が強く日中も気温が上がらず15度以下の日は、通りを歩く買い物客が全くいません。

みんな家の中に閉じこもって炭にあたっているか、陽のあたるところに椅子を持ってきて日光浴しながら、熱いマテ茶を飲み、なんだかんだとおしゃべりをする。

極端に寒かったり雨の日は、子供たちは自主的に学校を休むことが多いです。

それものんびりしていて、なんだかいいいな、と思う私がいます。

最後に☆

パラグアイの四季をみていくと、つくづく日本って恵まれた気候をもった国なんだな、と実感します。

だって、四季がはっきりしていて分かりやすいでしょう?

それに、一日の寒暖差が激しくない。

パラグアイでは一日の寒暖差が30度ほどいく日があったり、四季がはっきりしていません。

暑いか寒いかのどちらか。

ちょうどいい気温の日って案外少ないんです。

日本ってほんと、恵まれていますよね。

でも、私は今の日本へ帰らないけれど。

人間が住めるところじゃなくなったからね。