南米パラグアイへ移住したマリです!
今回も盛りだくさんの内容でお送りします!
厚さ1cmのコンパネを仕入れる
材料屋さんから、厚さ1cmのコンパネを数枚購入し、自宅へ運んでもらいました。
コンパネって、パラグアイでは見たことなかったので、よかったです。
近年、田舎町もだんだんと進化していってますね。
旦那の内職が始まりました。
これを使って、子供たちの机や私のパソコン専用台、棚などを手作りしてくれます。
「コンパネがあれば、早い!すぐにものができちゃうよ!」とのこと。
ラインをまっすぐひくのに、鉛筆と定規を使うことしかしらなかった私ですが、建築資材でこういうものがあったのですね。
建築関係の人は知っていると思いますが、色のついた粉を入れて、ヒモに色の粉をくっつけてから引っ張り出し、指ではじいてコンパネに色をつける。
コンパネ以外にもある程度の厚さの木材を切るために、これからのパラグアイ生活で必須のため、こういう機械を買いました。
この機械は、日本円でだいたい15000円くらいですかね。
日本と違って、磨げる刃ではなく厚みがあるため、切り口がものすごく粗くなります。
最初は旦那は機械を使って切ると、コンパネの切り口がガサガサになり、汚いのが許せなくて、グラインダーで削ったりもしていましたが、気がつくと日本から持ってきたノコギリで切っていました。
旦那いわく「やっぱり日本のノコギリはいいね~!見てよ!切り口が綺麗!!」
パラグアイ人から見ると、電動の機械があるのに、なんでそんなに一生懸命腕を動かしてまでこの道具を使うのだろう・・・?と、不思議なのだろうと思います。
木材にオイルステインを塗りたいのだけれども、あちこちの材料屋で探すも木材用に塗る普通のニスを出してくる。
・・・だから、ニスじゃなくて、、、とお店の人に説明しても、何のことか分かってもらえず。
パラグアイにないわけではないのだろうけれど、探すのが大変だし、どこにあるのか分からず。
ふと思い立って「じゃあ。パラグアイでは、木材を置いておくとすぐに虫が入るでしょう?なにか塗るものないの?」と聞いたら、材料屋さんがこんなものを出してきました。
aceite de lino といって、たぶん、亜麻油だと思います。
ふたを開けると独特な匂いがあって、黄色っぽい感じで、お店の人いわく「人工油じゃないよ!天然油だよ!」とのことです。
あまり人工成分のものは使いたくなかったので、さっそく塗ってみました。
塗っている最中、強烈な刺激臭が漂ってきます。
虫に効きそう!!と期待すると、塗って乾燥させる為に木材を置いておくと、蚊や蟻などの小さな虫たちが、塗らないときよりもさらにたくさん集まってきて、油に付着したらみんな死んでいきました。
確かに、防虫効果を期待できそうだけれど、虫がひきつけられるのはなんでだろう?と疑問が残りました。
塗ると、白い木材の色が黄色っぽくなり、少し落ち着いた感じの色になっていきます。
パラグアイでは、材木に何も塗らないで置いておくと、いつのまにか丸く穴を開けていく羽のついた昆虫が必ず棲みつきます。
ほかにも、さまざまな幼虫が棲みつき、シロアリなども巣をつくります。
南米は、日本では考えられないくらい、虫さん天国なのですね。
だから、木材を使うときはあらゆる昆虫の巣になるので要注意です。
これは、中に段をいくつかつくって、油性の白ペンキで仕上げてみました。
下地塗りの材料があったら、より色が綺麗にのりやすいのだろうけれど、下地塗りはこの町の材料屋さんでは見当たりませんでした。
何度も塗り重ねて、4回目でやっとムラなく塗れました。
娘へ、お勉強をする机は何色がいい?と聞くと、「ピンク~~!」と即答。
試しに、亜麻油を塗ってから、娘の大好きなピンクを塗ってみました。
これまた、何度も塗り重ねてやっと4回目くらいになったらムラなく塗れ、仕上がりました。
娘の机も椅子も全部ピンク!
油性だからちょっとどぎつい感じがあるが、机の幅も奥行きも広くとり、棚もつくりました。
乾燥中です。
息子にちょうどいいサイズの机が完成しました!
まだ1歳と6ヶ月ですが、自分の机だと認識したようで、喜んでいました。
簡単なおもちゃ箱も作りました。
これも亜麻油を塗りました。
屋根瓦はこれに決めた!
屋根瓦は、パラグアイではいろいろな形が売られていて、半円形型を交互に組み合わせるのが一般的ですが、近年使われ始めたらしいこの形だと雨漏りしずらいのでは?と思い、この形の屋根瓦を使うことに決めました!
これは素焼きのもので、一般的には素焼きをそのまま使う家が多いですが、見ていると数年すると黒ずんできて見た目が悪くなっていきます。
パラグアイは日中の日差しが強烈なので、劣化が早いようです。
一枚一枚ペンキが塗られていて少し割高な瓦を注文するか、素焼きを購入して自分で塗るか・・・一瞬悩みましたが、屋根瓦をコーティングする黒のペンキを購入して自分たちで塗ることにしました。
基礎工事が着々と進む・・・
基礎工事で、穴を掘ったあとに、石をいれ、その上にレンガを積んでいきます。
トイレや部屋の壁になる部分の下にこの白っぽいレンガを積んでいきます。
こちらの面が高くなってしまったのは、この土地自体がゆるやかな傾斜になっているため、基礎部分がけっこう上がりました。
こちらの部分は、家のなかでも高い部分になるので、あまりレンガが積みあがっていません。
この上にモルタルを塗って、その上に壁となるレンガを積んでいきます。
近年南米で流行っている、茶色い穴あきのレンガが大量に到着しました。(このレンガの選択により、のちのち失敗に繋がっていきます)
パラグアイのトイレの排水先は穴
パラグアイのトイレの排水ってどうなっているか気になりませんか?
私はすごく気になっていました。
パラグアイでは、日本みたいな排水施設がありません!
じゃあ、どうしてるんだろう・・・って気になっていました。
こうやって3mほどの円形の穴をスコップで掘っていきます。
手馴れたもので、何も計らなくても綺麗に掘っていきます。
こういう穴を各家庭で掘って、穴の壁沿いにレンガを積み上げ、最後はモルタルで蓋をして、トイレの配水管と繋げたら終わり!
たったこれだけです。
「えっ!?じゃあ、固形の排泄物はどうなるの!?」って思いますよね?
もう少しトイレに近い側に、もう一つ小さい穴を掘り、モルタルで蓋をします。
そこで固形物はとどまり、水分はすべて大きい穴の方へ流れていきます。
パラグアイの土は砂地のところがほとんどなので、水分はすぐに染みて地下へ流れていってしまいます。
それに、パラグアイ特有の微生物もたくさんいるので、固形物もすぐに分解してくれます。
だから、田舎では汲み取りを一度もしたことがない!という家がたくさんあります。
しかし、街中の密集地になると、汲み取りをしないと穴がいっぱいになって溢れてきてしまうことも・・・(2番目の借家で恐怖の体験済み・・・)
パラグアイではトイレットペーパーは排泄物と一緒に流せないのが一般常識になっています。
トイレットペーパーは日本みたいに水に溶ける紙で作られていません。
一緒に流してしまうと、詰まったりいつまでも溶けずに残ってしまいます。
だから、くれぐれもトイレに紙は流さないで下さいね。
これから倉庫を建てる!
鉄骨で倉庫をたてる予定地を計測しました。
私の町には、溶接を仕事にしているパラグアイ人のおじさんがいて、その人が鉄板と鉄骨を自分でアスンシオンから仕入れてきて、作ってくれます。
6m×8m位の建物で、鉄の柱と鉄板屋根、雨どいまでつけて、材料費も入れると、日本円で15万円くらいします。(床は入ってませんよ)
私のところの鉄板と鉄骨は今まで普及している波板鉄板だと、釘を打ったところから雨漏りするので、それなりのお値段のする最新型の鉄板と鉄骨を使います。日本ではこの材料は一般的だと思われます。
最後に☆
毎日大工さんに呼ばれ、材料を検討したり、人工代を支払ったり、現場監督したり、大忙しです。
しかも、子連れなので、毎日早朝にお弁当を(ほとんど旦那が)用意します。
はい、重要なのは、「旦那が」の部分ですね。
私の旦那は私よりも家事が上手で、主婦のかがみです!
私は、前世で男だった経験ばかりしているので、中身が男のまんま(ほんとうは自分の家も、自分でレンガを積んで建てたかった。)、主婦業を旦那から習っています。
女って何!?主婦って何!?はたまた、、、地球人って何!?
というようなことを、旦那から猛勉強中です。
でも、私の本来もっている宇宙人的感覚は、何も変わっていません。
むしろ、年々ひどくなっていくばかりで(といいますか、本来の宇宙人的感覚が目覚めてきてしまったようで・・・)、典型的な地球人である旦那のため息がひどくなっていき、「それじゃあ、地球では生きていけないよ。よく今まで生きてこれたな?」と言われます。
しゃべるのがとても面倒で、頭の中で考えていることはテレパシーで、相手に伝わっているものだと思い込んでいます。
「しゃべらないと相手に伝わらないよ!」と何度つっこまれたことか。
その度に、「あぁ・・・そうだった」と、思うのですが、これまたやっぱりしゃべるのが面倒なんですね。
こうやって文章を書くのは面倒ではなく、むしろ好きなのですが。
そんな我が家は、子供たちを巻き込み、お母ちゃん中心にまわっているようです。
ありがたや。