私は南米パラグアイへ移住してつくづく思う、本当に日本を出てよかったと。
NHKは実は世界中で見ることができるので、ネットやテレビのニュースを見ると日本の悲惨さが年々増していると感じています。
「日本は息ぐるしい!もう嫌!」って人は、早く日本を脱出すればいいのに、と旦那といつも話していますよ。
移住を考えなくても長期旅行で海外へ出かけてみましょう!日本人は特に世間知らずなんだなぁ~と実感しますから!
1、パラグアイでは税金があまり取られない
日本だと、世界的に見てもかなりの重税国。日本に住んでいると、重税だとあまり実感しないのでしょうか。
実は収入の半分以上は税金でとられている計算になるんです。物をかって消費税、ガソリン買うとガソリン税、「えー!ほとんど税金がとられているじゃん!」ってことに。
ガソリンは150円だったら、一般の人は150円の価格だと思ってしまう。
でも税金分がしっかりと含まれているんです。
そういう分を全部足して自分で計算してみたら、給料の半分以上が税金で持っていかれている計算になります。
残りの4割で貯金していることになる。それはそれはかなりの重税国なんだなーと思います。
世界の中でも異常な国であると海外に来て実感しましたよ。
パラグアイでは税金はあまりとられません。
お店の看板の大きさによって支払う税金がかわってきたり、車やバイクの税金を年に1度支払いに行ったりしますが、日本に比べたら安いです。
それに、土地を購入して税金を払いますが、その土地に家を建てたら少しだけ値上がりするだけで、大したことありません。
日本みたいに家だけにかかる税金はないです。
2、学校や病院が無料なんです!
ここパラグアイは貧困の国であるといわれていますが、貧困の国なのになんと学校や国立病院が無料なんです。
子供たちは保育園から無料で通っています。
学校でイベントごとがあるとき、ケーキや食べ物なども無料で配られるみたいです。
スペイン語学校では午前の部か午後の部どちらか選べて、月曜日から金曜日までの午前の部の人は7時から11時まで、午後の部の人は13時から17時まで、夏休みは約3か月ほど、冬休みは2週間ほどの休みです。
パラグアイの夏は半端ない暑さなので昼間外出すると熱中症になりやすいです。
だから、お昼ご飯の後はだいたいお昼寝する習慣があります。
都市部に住めば習い事は日本と変わらずたくさんありますが、田舎では習いに行くところがありません。
自然や動物たちの中で自分たちで工夫して遊んでいます。
それがまた、いろいろと工夫できたり、考える力がついたり、子供の良い体験になっていると思います。
日本と比べると「学校が半日だけで終わりって、大丈夫なの!?ありえない!」って思うかもしれません。
私も最初はそう思っていました。
しかし、今は違います。
長く学校にいたからっていいとは限りません。
ここでは日本と違って家族や親族とともに過ごす時間が長く、その時間をとても大切にしています。
日本から来た私は逆にその親族とのやりとりが羨ましく感じることもあります。
今の日本は親族との繋がりも、親子の間でも希薄ですよね。
学校も病院も私立はそれなりにお金がかかります。日本みたいに国民保険がないので、手術するとなると莫大な費用が掛かります。
3、川魚や果物、お肉がおいしい!
パラグアイは南米大陸の中で内陸に位置するので、海の魚は冷凍でアルゼンチンかブラジルから運ばれてきたものを食べることができます。
手っ取り早いのは川がたくさんあるので、リールなんて必要なく、竹を切ってきてミミズを集め、糸に針をつけて釣ります。
たまに泥臭い種類の魚もいますが、素揚げにすると美味しい小魚や、お刺身で食べれる大きな魚やナマズもいて、スープにしたり、炭火で焼いたりして食べています。
日本は果物はあまり豊富ではないですが、パラグアイではマンゴー、パパイヤ、ナシ、桃、ブドウ、みかん、オレンジ、りんご、パイナップル、バナナ、いちご、スモモなど時期になるとたくさん出てきます。果物は年中、何かしらとれています。
果物が大好きな人にとっては天国でしょう。
また、日本でブームになったチアシードは庭に適当にまけばたくさん生えてきます。
そのほかにも、アマランサス、ポピーシード、ゴマ、キヌアなど、体にいい食べる種はたくさんあります。
パラグアイでもチアシードブームに乗って大量に作って販売していたそうですが、今ではブームは終わった感じがあります。
パラグアイといったら、人間の数より牛の数の方が多い国。
都市部から一歩外へ出るとたくさんの牛が放牧されています。
牛乳もよく飲まれますが、牛乳以上に牛肉をよく食べます。
日本だと100g単位で購入しますが、こちらではkg単位で購入して普段の料理に使ったり、肉の塊ごと塩コショウとレモンをかけてからじっくり焼いて、大量に食べます。
牛肉のほかには、鶏肉、をよく食べ、豚肉とラム肉はたまに食べられます。
肉の摂取量は目をみはるものがあり、しかも美味しいので肉好きの人にとっても天国の国だと思います。
4、親族みんなで協力し合う国
今の日本だと「自分の食べていく金は自分で稼げ。稼げない人間はクズだ」「男も女も関係なく働け。
働かないやつもクズだ」という考え方が一般的だと思います。
パラグアイでは誰かに雇われるというよりも自分で考えて自営業している人が多く、仕事が安定してあるとは限りません。
ですので、「働けるものが働いて家にお金を入れる」というスタイルのようです。
今では違いますが、日本の昔も家族みんなが協力し合って生きていましたよね。
パラグアイでは奥さんにお金を持たせるとみんな使ってしまうようで、旦那さんがお金管理をしているようにみうけられます。
お店で「時計買って」と奥さんがねだっている姿をみたりします。
毎週土日には親族の家に集まり、アサードといわれる焼き肉パーティをします。
私は知り合いも誰もいない中で移住してきたので、仲のいい姿を見るといいなぁと思っています。
5、起業して当たる可能性がある
日本はきめ細かいサービス、商品であふれています。
パラグアイに来ると商品の種類が少なくて質の悪いものばかり。
ほとんどは中国ばりで、A品は質にうるさい日本へ行きD品などの質の悪いものはアフリカや南米に流していると言われています。
洗濯機なんて買う側がちゃんと見てから買わないと、最初からモーターが入っていなかったり、水差しが最初から底が割れていたりなど、しょっちゅうです。
「日本のあの商品があったらいいな」とよく思います。
日本の商品やサービスを参考にしてパラグアイでビジネスを始めると、まだまだ未開の分野がたくさんなるので、ビジネスチャンスは大いにあります。
6、妊婦さん、子供やお年寄りにとっても優しい
パラグアイでは妊娠中や幼い子供を連れてバスに乗ると、必ず誰かが席を譲ってくれます。私は移住手続きの時、1歳の子供をおんぶしてあちこち書類集めをバスに乗って歩き回りましたが、必ず誰かが席を譲ってくれましたし、書類を取得したり提出するときは並んでいる人がいても優先的に前にどうぞ、と手続きを勧めてくれてとても助かりました。
私たちの移住手続きは子供がいてくれたから、スムーズにすすんだといっても過言ではありません。
普通は結構ケチつけられたり、無駄に時間がかかったりしますが、子供がいてくれたおかげで、ほんとうにすんなりと手続きを済ませることができました。
子供に感謝です。
銀行で並んで待っているお年寄りが、優先的に前にどうぞと言われているのもみたことがあります。
お年寄りに対しても、とても親切なんですね。
私はそれは感動することではなく、人間として当たり前のことだと思っています。
逆に、今の日本は妊娠中なのにもかかわらず、電車やバスで席を譲ってもらえず、逆に「妊娠は病気じゃないんだから」と異常な言葉を投げかけられ、席を譲らないと聞きます。
日本の方が異常な世の中で生きているんだなぁと感じました。
不寛容といいますか、当たり前のことができない、優しくない国になってしまったんですね。
7、世話好きの人懐っこいパラグアイ人が多い
私がブラジルからパラグアイへ飛行機を乗り継いだときに、お客さんを見渡すと、当然パラグアイ人が多いのですが、初めてパラグアイ人を見たときに「目がキラキラしている、純粋な感じの、犬」というイメージがわいてきました。
なんのこっちゃ!?と思われるかもしれませんが、ヨーロッパ周り、アメリカ周りで飛んできても、目がキラキラしているのはパラグアイ人に多いと感じました。
とっても純粋!そして、「犬」と表現したのは下に見た言い方ではなく、「人懐っこさ」をあらわすのにちょうどいい言葉だからです。
並んで待っているときとか、必ず話しかけられますし、旦那は「スペイン語ができないんだ」と言っても、30分以上延々と話しかけられています。
「どこに住んでいるの?」「赤ちゃん何か月なの?」「日本には帰らないの?」など、延々と続きます。
会話も単純、性格も単純、わかりやすいパラグアイ人が好きです。
精神的に複雑になってしまったがんじがらめの日本人より、小学生のまんま大人になったような単純な方が、人の意図をくみ取れない私にとっては合っているのかもしれません。
8、のんびり暮らせる
都会では忙しくなってしまいますが、田舎だと別に焦る必要もないし、最近は曜日の感覚も時間の感覚もなくなってきましたよ。
我が家は夜明けとともに起きて、日が沈むのと同時に寝るという自然にそった生活リズムになってきましたよ。
雨が降って停電、雷が鳴って停電、強風で停電、何もなくてもまさかの停電など、停電はしょっちゅう起こるし、停電が長くなってくると断水も起こり(水道も電気がないとくみあがりません)、こうなってはどうにも仕事ができない!掃除も洗濯も料理もできない!ってなってくるとここの人たちは木陰に椅子をもってきて、家の前でのんびりとマテ茶をみんなで回し飲みしながらぺらぺらしゃべっています。
最初のころは停電も断水も慣れなくて慌てていましたが、今では慣れて「ぁ、そう。じゃぁ中断して子供と遊ぼう。」とか、焦らなくなりました。
そうなってくると心にも余裕ができてきて、とっても豊かな気持ちになれるのです。
不便がちょうどいいんですね。
のんびり椅子に座っていても、ぼーっとしていても誰も何も文句を言いませんよ。
土地の面積が大きいわりに、人口は北海道民ほどしかいません。
あくせくせずのんびりゆったり暮らせます。
9、税金が少ない
パラグアイに来てよかったポイントはここかなぁ。
税金がほとんどかからないんです。
バイクや車の税金、看板の大きさによって変わるお店の税金、所得税(日本と違って貧乏人から税金をとるのではなく、富豪から多く取る仕組みになっています)、土地の税金などありますが、日本と比べたら大したものではありません。
10、多様な自然と野生動物
普通に家の庭にインコやオウムなどが群れでやってきて、きれいな鳴き声やカラフルで美しい姿に見入ってしまいます。
結構パラグアイ人宅でカラフルなインコやオウムを飼っているところが多いですが、「どこで手に入れるの?」と聞くと「自分で捕まえるのさ」とのこと。
確かに、そこらへんに飛んでいるから、捕まえればいいんですよね。
おサルさんも飼っている家を見かけます。
「このサルどうしたの?」と聞くと「親サルは食べちゃったけれど、子サルは可哀そうだから飼ってるんだ」とのこと。
サル、食べちゃうんだ。。。そうそう、食べちゃうシリーズでは、大きいトカゲやワニを銃でしとめて食べています。
鶏肉みたいな味がしておいしいそうですよ。
ランの花を愛でているお宅が多く、その種類も豊富で、森から採ってきて自宅に飾ったりしています。
都市部では販売しているお店も見かけました。
パラグアイ北部はランの種類が特に豊富でそのランの保護のために日本人が土地を購入したという話も聞きました。
日本よりも動植物はカラフルで見ごたえがあります。日本の動物園にいるカピパラも南米の野生ですんでいますよ。
11、日本からの郵便物はちゃんと届きますよ
日本からの荷物や手紙はちゃんと届かないと不安になる人も多いと思いますが、実はちゃんと届きます。昔は途中で荷物を開けられて盗られたりもしたそうですが、今ではそういうこともなくなったようです。
日本の郵便局から南米パラグアイあてに住所を記入し、一番高いEMSだと10日ほどで着き、割安のSAL便だと1~2か月ほどで届きます。地元の郵便局で届いているか聞きに行くか、事前に住所を教えておくと郵便局のおじさんが自宅まで荷物を届けてくれます。受け取りは大きさにもよりますが、我が家は手で持てるくらいの段ボール箱でだいたい120円ほど受け取り料金を支払います。
日本からやってくる移住者の多くは、コンテナを購入し、車やバイク、パラグアイで新しく商売を始めるための道具類、食器など、何から何まで詰めれるだけ詰めて持ってきています。
食器も洋服も何もかもやっぱり日本のものに勝るものはないので、持って来たくなる気持ちがわかります。
農業をやる人は特にトラクターなどの農機具を持ってきている人もいます。
12、パラグアイの田舎は年金で暮らしていける
贅沢をしなければ、貯金もできる可能性があります。
働きたくない人にとってはのんびりできていい国だと思いますよ。
働きたい人はパラグアイで稼いでも大したことないので、お金の価値が高い先進国で稼いでから移住してくる方がいいです。
日本だと年金をもらっても暮らしていけなくて困っている人にとっては朗報だと思いますよ。
13、人種が少ない!
実は日本はいろいろな民族の血が混じりあっており、それに加えて外国人を多く入れようと国が動いているので、日本の方が人種が多いように感じます。
その分、相互理解を深めるのにかなりの時間がかかると思いますが、パラグアイではスペイン系と原住民(グアラニー族など)との混血がほとんどなので、どのような性格かいったん理解できれば楽です。
ほかにドイツ人や日本人、中国、台湾、韓国、イタリア、フランスなど各国の移住者は居ますが、それほど多くはないと思います。
14、南米の中でも比較的治安は良い方
「メキシコでは麻薬組織が暴れまわってるし、メキシコに比べたらパラグアイなんて、平和だよ!」とメキシコから旅に来た人に言われました。
確かに、私も南米は危険なイメージがありましたが、来てみると意外とそうでもない。危険な地域は決まっているし、彼らのテリトリーにこちらが安易に近づかなければいいというだけのことだと思いました。
かといって、コソ泥はどこにでもいるので気は抜いたらいけません。
15、やっぱりサッカーは大好き!
サッカーチームの話になると、熱があがってとまりません。
地域戦、国内戦、海外戦とサッカーの試合がテレビで始まると、街中はしーんと静まり返り、ゴールを決めたり試合終了になったりすると、「うおー!!」とあちこちから叫び声が聞こえます。
サッカーが好きな人には最高の国だと思います。
政治も党派に分かれていて熱狂的に応援していて、熱量が半端ないので、政治の話もあまりしないようにしています。
最後に☆
パラグアイといえば、イグアスの滝くらいでこれといった観光スポットは思い浮かばないと思います。
サッカーが好きな人は聞いたことある国名でしょうが、ほとんどは存在すら知らない人が多いです。
少しでも南米パラグアイの魅力を知ってもらえたら嬉しいです☆
パラグアイ移住のがっかりエピソードはこちらの記事へ↓
